家電量販店の店員が高い商品をすすめてくる理由
家電量販店を訪れると、店員から高価格の商品をすすめられることがよくあります。このような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。 なぜ店員は高い商品をすすめるのでしょうか?実は、その理由には良い面と悪い面の両方があります。
本記事では、家電量販店の店員が高価な商品をすすめる理由を元店員目線で掘り下げていきます。
いい理由
純粋にその商品がおすすめだから
まず、店員が高い商品をすすめる良い理由として、純粋にその商品がおすすめだからということが挙げられます。高価格の家電製品は一般的に、最新の機能を備えていたり、耐久性が高かったりと、品質が優れていることが多いです。
家電製品のことを理解している従業員は、学んでいくうちに好きな家電が出てきます。接客するときも好きな家電を販売したい気持ちが出てしまうので、その商品が高くてもおすすめてしまいます。
いい商品を販売したほうが、お客様のためになるから
店員が高価格の商品をすすめるもう一つの良い理由は、「お客様のためになる」と考えているからです。長持ちする商品や高性能な商品を選んでもらうことで、お客様にとっても長い目で見て得になると考えています。
エアコンなどは自動お掃除機能などの有無で金額に大きな差があります。しかし、お手入れの手間や将来の電気代などを考えて、高価でも10年で見ればいい商品などを案内します。
安くてもいいと言っても、しっかりその点を説明してくれる従業員はお客様のことを考えている可能性も高いです。
人によっては安くていいといったお客様には案内もせずにすぐ商談を終わらせて件数を稼ぐという人もいるので、高いものをすすめてくる人が悪い人とも限りません。
クレームが少なくなるから
高価格の商品は、一般的に品質が良く、故障や不具合が少ない傾向にあります。そのため、店員は高価格の商品をすすめることで、購入後のクレームや返品のリスクを減らすことができると考えています。
また、価格で後悔するのは買った直後だけですが、機能に不満があると10年不満に思い続けるので、なるべく案内をすることで後悔させないように案内をしています。
悪い理由
ノルマをクリアするため
一方で、店員が高価な商品をすすめる背景には、営業ノルマの存在もあります。家電量販店の多くは、販売スタッフに対して一定の売上目標を課しており、その目標を達成するために高価な商品をすすめることがあります。
自分が働いていた家電量販店にはノルマがなかったですが、店によってはノルマがあるお店もあります。そうなると、ノルマ達成のために高額な商品を販売しようとしたり、値引きを渋ったりする場合もあります。
ノルマの設定のせいでお客様が損してしまうのはよくないですが、そういう法人もあることは事実です。
販売することで見返りがあるため
さらに、高価な商品を販売することで、店員が見返りを得る場合もあります。これは、販売店が特定の商品に対してインセンティブを設定している場合に見られます。
メーカーのフェアや同メーカー同時購入で値引きなどのセールをやっているお店は、メーカーなどからお金をもらってやっている場合があります。確かに安くなるのでお得はお得ですが、ほかのメーカーと比べて購入できなくなるリスクがあります。
また、特定の製品を販売したり、ノルマを達成したりすることで翌月使える値引きがもらえたり、インセンティブがもらえる場合もあります。それ目当てで、特定の商品を案内する人もいるので、全メーカーしっかり伝えてくれる従業員に案内を受けるのがいいと思います。
まとめ
家電量販店の店員が高価格の商品をすすめる理由には、良い面と悪い面の両方があります。高価格の商品は一般的に品質が高く、顧客満足度も向上するため、店員が純粋にお客様のためにすすめる場合もあります。
しかし、ノルマ達成やインセンティブのために高価な商品をすすめることもあります。最終的にはお客様の判断になりますが、いいところも悪いところもお客様の生活スタイルに合った家電を案内してくれる店員から購入するのがおすすめです!