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浦和レッズが川崎に敗れて開幕4戦勝ち無しの状況も「信じてやり続ける」

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の日程の兼ね合いで前倒しで行われた、明治安田生命J1リーグ第10節。浦和レッズは、アウェイ等々力陸上競技場に乗り込んでの川崎フロンターレとの一戦に挑んだ。浦和レッズはここまで開幕から3戦勝ち無しと、厳しいスタートとなってしまった。

前半、浦和レッズがハイプレッシャーをかけて、川崎フロンターレのボール回しを抑えにかかり、何度か好機を迎える。なかなかゴールは割れなかったが、32分に試合が動いた。浦和レッズのDF馬渡和彰のFKを岩波拓也がヘッドであわせて、浦和レッズが先制した。前半は1-0で浦和レッズが1点リードをして折り返した。

後半も、激しい展開の中で、浦和のFW明本考浩が決定的なシュートを放つも、川崎のGKチョンソンリョンのビックセーブで防がれると、徐々に試合の流れが川崎に傾き始める。61分、川崎が初めてのコーナーキックから家長昭博がヘッドであわせて同点とした。さらに63分、川崎が怒涛の攻撃を仕掛ける。MF脇坂泰斗が中央突破でゴール前に侵入すると、右サイドのDF山根視来にパス。山根がこれを受けると左足を振り抜いて、一気に逆転した。

同点に追いつきたい浦和は、75分に、FWキャスパー・ユンカー、MF松崎快、MF大久保智明の3枚替え。ユンカーは怪我から復帰して今季初出場となった。しかし、なかなかチャンスを作ることはできず、試合はこのまま2-1で川崎が勝利した。浦和レッズは開幕から4戦勝ち無しの状況に陥った。

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「全体的に試合展開は良かったと思います。特に前半はプレーだけじゃなくてディフェンスの強度のところもそうですし、それからゴールだけではなく、追加点も取れてもおかしくない前半だったと思います。その中でだんだん我々の強度が落ちてきた中で、そういったところを相手に突かれてしまったのかなと思います」と試合を振り返った。

馬渡和彰選手も「もっと団結力、試合を勝利をするためのまとまり、流れが悪い時に跳ね返す力だったり、流れがいい時にたたみかけるとか、そういった個というよりは、組織の強さみたいなものを、もう少し高めていかないといけないと感じています」と、内容の良さが結果がに繋がらない中で、現在のチームの課題を指摘した。

関根貴大選手も「今までも勝てない時期はありましたけど、一番違うのは内容が良いというところなので、信じて自分たちがやってきていることを貫き通せばいいとは思っています」と前を向いた。

5連戦を戦っている、浦和レッズは最後の連戦の試合となる湘南ベルマーレ戦を3月6日(日)にホーム埼玉スタジアムで行う。何としてもここで今季初勝利を挙げたいところだ。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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