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夏から秋へ!衣替え前に知っておきたい【洗濯槽の掃除術】毎日の習慣で黒カビを防ぐコツを洗濯研究家が解説

平島利恵洗濯研究家
洗濯槽掃除、していますか?

4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。この夏、皆さんは洗濯槽を掃除しましたか?もうすぐ夏が終わり、秋服への衣替えをします。衣替えの前には夏服の汗汚れを落とす「しまい洗い」と、秋服の「出し洗い」が欠かせません。

でもその洗濯をする、洗濯槽が清潔であると自信を持って言えますか?
特に夏場は、洗濯槽裏にカビが繁殖しやすく、衣類にも汗や皮脂が染み込むため、洗濯槽内に汚れも残りがちです。この汚れが黒カビの繁殖を招く要因となります。だからこそ、衣替え前の洗濯は、洗濯槽の掃除から始めましょう!

7ヶ月間掃除していない洗濯槽の真実

最後に洗濯槽を掃除したのはいつでしょうか?もし年末の大掃除が最後だとしたら、この洗濯槽を見てください。
これは7ヶ月間掃除されていない洗濯槽ですが、黒カビが大繁殖しています。この中で毎日下着や洋服を洗っていると想像すると…ゾッとしますよね。見えないからと放置せず、定期的な掃除を心がけましょう。

服が臭う原因は洗濯槽にあり?

洗濯した服が臭う、あるいは着用中に再び臭いが戻る時、多くの場合洗濯槽の汚れが原因です。洗濯槽の裏側には、洗剤や柔軟剤の残留物、皮脂、ホコリなどが蓄積し、これが黒カビや雑菌の繁殖を引き起こします。これらのが洗濯時に衣類に付着し、嫌な臭いの原因となるのです。

洗濯槽の黒カビを予防する!毎日の習慣

洗濯槽の黒カビを防ぐには、毎日の習慣がカギになります。

1. 洗濯槽だけでなく、洗濯機全体を清掃

洗濯槽クリーナーで洗浄しても、他にもカビが生えやすい場所があります。洗剤投入口、糸くずフィルター、排水溝は特に黒カビが発生しやすいため、定期的に掃除しましょう。

特に糸くずフィルターに溜まった湿ったホコリはカビの温床となります。洗濯後は毎回フィルターを掃除して、乾かしてから戻しましょう。

2. 洗剤・柔軟剤の使用量に注意

洗剤や柔軟剤を規定量以上に使うと、洗濯槽内に溶け残りがたまり、それがカビの栄養源となります。必ず計量し、適量を守りましょう。自動投入機能がある場合は活用して、適量を守るのも一つの方法です。

3.洗濯槽を換気する

パナソニック公式HPでも推奨されていますが、洗濯が終わったあとは、すぐに洗濯物を取り出し、洗濯機のフタを開けて乾燥させましょう。
湿気がこもったままだとカビの繁殖を助長します。また、脱いだ衣類は洗濯機内に入れず、洗濯直前まで洗濯カゴで保管することもカビの予防に効果的です。【出典:パナソニック公式HP(外部リンク)】

夏の終わりには、洗濯槽の掃除を忘れずに。黒カビの原因となる皮脂や汗汚れをしっかり取り除き、清潔な状態で秋の衣替えを迎えましょう。

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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