煮魚は「霜降りをして下さい!!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さんは「煮魚」を作りますか?今の時期ですと「ブリ」や「ニシン」などのお魚が旬を迎えています。魚は焼いて食べるのも美味しいですが、たまには煮て食べたくなりますよね!
しかし、煮魚には以下のような失敗がよく起こります。
・臭みが残る
・煮崩れる
これらの失敗する原因に「霜降り」をしていないことが挙げられます。霜降りとは何か?どのような効果があるのか?正しいやり方とは?今回はこれらの謎に迫りたいと思います。
煮魚をよく作るけど、いつも失敗してしまう方は最後まで読んで下さいね!
今回の目次
- 「霜降り」ってなに?
- 正しい霜降りのやり方
- まとめ
「霜降り」ってなに?
まず、初めに『霜降りってなに?』という方の為に分かりやすく説明したいと思います。
【霜降りとは…】
魚をお湯にさっと通し、臭みの原因となる「ぬめり」や「血」を落とすこと
実は「臭み」を取り除く以外に、もう1つ嬉しい効果があります。それは、身を引き締めてくれること。また、身が引き締まることで煮崩れを防ぎ、うまみが逃げにくくします。
よく、『新鮮な魚だから。霜降りしなくて良い』と考える方がいますが、それは大きな間違いなのです。
正しい霜降りのやり方
まず、皆さんに伝えたいことがあります。霜降りというのは、人によって(またはお店によって)やり方が異なります。今から説明する方法はあくまでも、さまざまな方法の1つに過ぎないことをお忘れなく。
【霜降りのやり方】
①鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
②完全にお湯が沸いたら、火を止めて3分待ちます。
③1匹まんまの場合はお湯を回しかけます。
→アラや切り身の場合はお湯に直接入れます
④表面が白くなったら、すぐに氷水に入れます。
④氷水の中でうろこや血合いを指でこすり落とします。
②の3分待つ事にはちゃんと理由があります。霜降りを調理する際には、完全に沸騰した熱湯ではなく、沸騰直前の80度~90度くらいの温度が最適です。お湯の温度が低すぎると生臭さが残り、高すぎると魚の身が反り返ってしまう可能性があるので、注意してください。
また、③で魚にお湯をかけるのか?それとも、お湯に入れるのか?人によってやり方が変わってきます。私は一匹まるごとの場合はお湯をかけますが、アラなどの場合はそのままお湯に入れます。
また、鮮度の落ちた魚はお湯をかける時間/お湯に入れる時間を少し長くします。
まとめ
- 霜降りには2つの効果がある
- 1つ目…臭みを取る/2つ目は…身を引き締める
- 新鮮な魚でも霜降りをするべき
- 霜降りのやり方は人によって(またはお店によって)異なる
《もっと学びたい人》
【 炊飯器では浸水しなくて良い理由 】を「X」で分かりやすく解説しているので良かったら、見てみて下さい!