一部上場の化学メーカーに就職するには学歴や研究歴って重要?入社後の配属にも影響する?
一部上場の化学メーカーに就職したい学生さんの中には、学歴や研究歴 (論文数、特許数、研究内容) が入社前後で役に立つのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、一部上場の化学メーカーに研究者として務める私が、就活、出世、配属に学歴や研究歴がどんな影響を与えるのかご説明します。
一部上場の化学メーカーに就職するために学歴は必要?
はじめに、ここではあくまで私の務めている会社の実態と個人的意見となりますのでご注意ください。
まず私は、学歴がある程度重要であると考えています。なぜならば弊社は旧帝大出身が多い上に、出身大学へのリクルート活動に力を入れているからです。
私がイメージするリクルート活動のサイクルは、一部上場企業だから人気が高い →旧帝大出身の人が応募して合格 → 次年度も人気なのでPRをあまり行わず、出身大学へのリクルート活動が大半を占める → 旧帝大出身の人が集まる。
こんな感じです。
このように弊社では旧帝大出身の人が集まりやすくなるため、学歴が選考において重要かどうかと聞かれると、ある程度は重要であるという答えが正しいと判断しました。
また私は珍しく一般応募採用だったのですが、グループ面接で一緒になった方も旧帝大出身の方ばかりだったのでやはり就活で学歴はある程度重要だと思います。
一部上場の化学メーカーの出世に学歴は必要?
結論としては、ほとんど出世に学歴は関係ないと考えています。
弊社ではもともと旧帝大出身の人が多いからか、学歴が出世に響くことはほとんどありません。なにせほとんど変わらないので。
実際 、出世には直属の上司の評価が必ず絡んでくるので、ほとんど関係ないと私は考えています。
ただし出身大学同士での懇親会は年に一度行っているので、コネクション作りや気に入られるかどうかといった点で学歴は関係してくるかもしれません。
一部上場の化学メーカーの研究職になるために学生時代の研究歴って重要?
こちらも弊社の場合について言及させていただきます。
まず学生時代の論文数や特許数といった研究の成果は、入社後の配属や出世などに全く関係ありません。学生時代の数年よりも会社での数十年の成果に会社は期待しているので、これまでの成果よりも成果を出したプロセスを重視します。
実際、私の学生時代の研究成果が全く会社では評価されていない事実があるので、弊社については間違いありません。私の学生時代の研究は、研究テーマを考えた助教授さんが優秀だったためメディアにインタビューされたこともありました。私もこの恩恵を受けて名前もメディアに露出しましたが、特に出世には影響なく会社の先輩が凄いねと称賛してくれるくらいです(笑)。
このように、学生時代の成果は会社に利益をもたらさないのでどうでもいいのです。むしろ、会社で数億円の利益を生む事業を立ち上げた実績の方が出世に響くでしょう!そこで現在学生の方は、あまり良い研究結果が出ていなくても全く心配いりません。
学生時代の研究内容が配属に影響する?
学生時代の研究内容が唯一影響を及ぼすの配属です。
私は大学院で化学からバイオに転換したのですが、入社して以来ずっとバイオに関連する研究を行っています。私がバイオの研究を希望していたことも影響していますが、化学の大学院を卒業している方よりもバイオ関連事業に配属されやすくなった事実があります。
そのため私は、研究成果ではなく研究内容をいつでも語れるようになっておくことをおすすめします!
まとめ:一部上場の化学メーカーに就職するには学歴や研究歴って重要?入社後の人事にも影響する?
今回は、化学メーカーの研究職を目指す上で学歴や研究歴が大事がどうかについてご説明しました!
あくまでも弊社の場合からの考察ですが、一部上場の化学メーカーは人気であるためCMなどよりも出身大学へのリクルート活動がメインとなる傾向があることを説明しました。
また、学生時代の研究内容は配属に影響する可能性があるとご説明しました。
これから研究職を目指す学生さんは、学生時代の研究は会社に入社してからの研究のための練習だと思って成果が出なくても落ち込まずに頑張ってください!
また、化学メーカーについてより知りたい方は、私の過去の記事「化学メーカーって本当にホワイト?福利厚生は良い?」をご覧ください。