【京都市山科区】超穴場 昭和初期の光景そのままに天文台と桜が観賞できる絶景 インクラインの桜も満開!
琵琶湖疏水では、京都と大津間の船の輸送を行っていましたが、落差が大きくそのままでは船が運行できない区間がありました。そこでインクライン方式を採用し、勾配のある水路にレールを敷き、その上を走る台車に船を載せ、ケーブルカーのようにケーブルで引っ張り上げました。
かつて、疏水上流の蹴上船溜と下流の南禅寺船溜を結んだ全長約582mの傾斜鉄道も、現在は使われておらず、線路跡には、両脇に桜のトンネルが続いています。
地下鉄東西線の蹴上駅の1番出口を降り立つとすぐの所にある、その蹴上インクラインと呼ばれる桜のトンネルを2023年3月25日に歩いてみました。今年はすでに線路わきの桜が満開です。
「ねじりまんぽ」と言われる蹴上トンネルは、壁が渦を巻いているかのように螺旋状にねじれているところからそう呼ばれます。耐久性を上げるために斜めにレンガが積み上げられているのだそう。
さて、道路を挟んだインクラインの向かい側から、将軍塚のほうへ側道を登って行くと、京都大学大学院理学研究科附属「花山(かざん)天文台」があります。大学天文台として日本で2番目、1929年(昭和4年)にできた伝統ある天文台です。その最先端機能は、山科の市街地化が進む中で明るくなりすぎ、飛騨や岡山に移されましたが、現在は、学生らの教育研究講習や太陽の黒点やフレアーの研究などが行われています。
週末(隔週の土日)には、予約による見学会が開催されています。敷地内は自由に入れます。歴史館、別館、本館が同時に見え、ソメイヨシノの大木に桜の花が咲き誇る、1929年設立当初の光景がそのまま残る光景は超穴場の一大ビュースポットです!
ぜひ見学会に参加してみてください。私たちに恵みを与えてくれる太陽の新しい発見ができますよ!
京都大学大学院理学研究科附属「花山(かざん)天文台」(外部リンク)京都市山科区北花山大峰町17 075-581-1235