出身高校別・100勝投手ランキング。横浜高は松坂大輔と涌井秀章。150勝投手を2人輩出した高校は…
日本プロ野球で100勝以上を挙げた投手は、136人を数える。彼らを出身高校別(中退を含む)に分けると、14の高校が、複数の100勝投手を輩出している。
複数の200勝投手を輩出した高校はないが、岡山県立岡山東商業高等学校(旧・岡山県立岡山東高等学校)の出身者には、190勝以上が2人いる。150勝投手を複数輩出している高校は、他に皆無だ。193勝の秋山登は、大洋ホエールズ一筋。201勝の平松政次も、大洋ホエールズ/横浜大洋ホエールズでキャリアを全うした。違う球団で投げていれば、彼らはもっと多くの白星を積み上げていたかもしれない。どちらも、球団が勝ち越したシーズンは、キャリアの4分の1以下しかなかった。
100勝投手の人数が最も多いのは、3人のPL学園高等学校だ。さらに、日本プロ野球とメジャーリーグで合計100勝以上の投手も含めると、日米141勝(日本97勝)の前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)が加わって、4人となる。
ただ、日米100勝以上の投手を含めた場合、PL学園高の4人は単独最多ではなくなり、東北高等学校と並ぶ。こちらは、日米112勝(日本91勝)の斎藤隆と日米153勝(日本93勝)のダルビッシュ有(シカゴ・カブス)が加わる。他には、100勝投手を2人輩出した高校が一つ増え、和歌山県立箕島高等学校が名を連ねる。箕島高出身の投手のうち、日本プロ野球で100勝以上は東尾修(251勝)だけだが、吉井理人が日米121勝(日本89勝)を記録した。
また、横浜高等学校出身の2人は、松坂大輔(中日ドラゴンズ)も涌井秀章(千葉ロッテマリーンズ)も現役投手だ。西武ライオンズでチームメイトだったこともある彼らは、どちらも昨オフに背番号を変え、今シーズンは「18」としている。なお、237勝を挙げた若林忠志の出身校、本牧中学校を現・横浜高とする記事もあるが、横浜高のホームページにある「沿革」に、本牧中学校は出てこない。
137人目の100勝投手に最も近いのは、99勝の大竹寛(読売ジャイアンツ)だ。これまでの136人に、浦和学院高等学校の出身者はいない。
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