結局、『ドコモ口座』不正引き出しで被害に遭う可能性があるのは誰なのか? 非ドコモユーザーも対象
NTTドコモの電子マネーサービス『ドコモ口座』にて不正引き出しが報告され、9月10日にドコモが記者会見を開きました。
会見によると不正引き出しによる被害は9月10日正午時点で66件、金額にして1,800万円にのぼるとのことです。この件数と金額はこれ以上増える可能性もあります。
被害確認済みの銀行口座を持っている人は注意
まず、「誰が被害に遭っている可能性があるのか?」ですが、すでに被害が確認されている銀行に口座を持っている人です。
ドコモユーザーであるか、そうでないかは関係ありません。口座を持っている人全員が対象です。
被害確認済みの銀行一覧(9月10日時点で11行)
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- 大垣共立銀行
- 紀陽銀行
- 滋賀銀行
- 七十七銀行
- 第三銀行
- 中国銀行
- 東邦銀行
- 鳥取銀行
- みちのく銀行
これらの銀行に口座を持っている人は、通帳に記帳をして「ドコモコウザ」や「ディーバライ」から引き落としが行われていないかの確認をおすすめします。
なお、これらの銀行に口座を持っているものの、その口座をこの事件よりも前に、つまり犯人よりも先に『ドコモ口座』と連携させていた場合は“1つの口座を複数のdアカウントに登録できない”という条件により被害には遭いません。
被害未確認でも注意したほうが良い銀行
ただし上記の銀行以外にも、ドコモが9月9日時点で新規受付を停止した銀行に口座をお持ちの方も注意すべきです。
被害未確認だが9月9日に新規受付が停止された銀行
- 伊予銀行
- 池田泉州銀行
- 大分銀行
- 仙台銀行
- 但馬銀行
- 北洋銀行
- 琉球銀行
これらの銀行では、これから被害が確認される恐れがあります。
口座を持っている方は通帳の確認をお忘れなく。
被害額は最大で60万円
被害額については現時点で「最大で60万円」です。
これは『ドコモ口座』からの引き出しの限度額が1ヶ月あたり30万円に設定されているためで、現在60万円の被害に遭っている人は8月末と9月頭に30万円ずつの計60万円引き出されているからだと記者会見で報告されていました。
非ドコモユーザーほど気をつけるべき
今回の不正引き出し事件では『ドコモ口座』の名前が繰り返し報道されているため、「ドコモユーザーじゃなくてよかった」という声も見受けられます。
しかし、ドコモユーザーであるかどうかは関係ありません。被害に遭った、もしくは遭う可能性のある銀行に口座を持っている人全員にその可能性があります。
自分だけでなく、家族や親戚、知人が上記で紹介した銀行に口座を持っている場合は、通帳を確認するようにすすめてください。
被害は全額補償されるとのことですが、ドコモからは不正な引き出しかそうでないかが確認できないため被害者からの報告が必要です。