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三度(みたび)春嵐に。関東は明朝の交通機関に影響の恐れ。

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
あすにかけて再び春嵐に。(イメージ)(写真:ロイター/アフロ)

三度(みたび)春の嵐に

先週金曜日に関東などで春一番が吹き、今週月曜日には都心で最大瞬間風速28.0メートルを記録するなど、強烈な“春二番”に襲われましたが、またしても春の嵐が近づいています。

春先からは天気変化の激しい時期に入りますが、わずか一週間の間に三度の荒天(春の嵐)に見舞われることは珍しいと思います。

関東~東海沿岸で特に強風注意。
関東~東海沿岸で特に強風注意。

再び春嵐をもたらすのは今週月曜日と同じく、日本海を発達しながら進む低気圧や前線です。

あす23日午前9時の全国の風の予想をみると、沿岸部を中心に広い範囲で平均10メートル前後の強風が予想されており、なかでも関東~東海の沿岸部では前回と同じく一段強い20メートル前後の非常に強い風(南寄りの風)が吹く予想です。

これは最大瞬間風速25~30メートルに達するような台風並みの強風です。

予想通りならば、関東南部の沿岸部ではあす朝の通勤時間帯に強風がピークに入り始めるため、交通機関に影響が生じるかもしれません。

関東南部の強風はあすの昼前をピークに昼過ぎまでは注意・警戒が必要です。

激しい雨、落雷、突風にも注意を

太平洋側では激しい雨も
太平洋側では激しい雨も

さらに強い南風は雨雲のもと、湿った空気も大量に運んでくるため、雨雲も発達させます。

今夜には九州で雷を伴った激しい雨の降る所が出始め、あすにかけて活発な雨雲は太平洋側を東進する予想です。

長い時間降るわけではありませんが、九州から東海にかけての太平洋側では数時間激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。

また関東地方は西側にそびえる山の影響で雨雲が弱まるパターンですが、神奈川や千葉など、沿岸部では雨脚の強まるところがあるでしょう。

たとえ雨は強くなくても風が強いために、横殴りの降り方をする感じかもしれません。落雷や竜巻などの突風に対しても、念のため、注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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