神様の化身、踊る鬼が福をもたらす!古式追儺式がいよいよ開催【神戸市】
2月3日は節分。お正月が終わってから間もないですが、あっという間にこの季節がやってきました。節分に欠かせないのが「豆」ですよね。もう買ってありますか?私は長田神社まで買いに行ってきました。
神社に入るといつもと違った雰囲気が。長い幕が、駐車スペースでもある広場を覆うように張られています。節分には「古式追儺式」という行事が行われるのですが、その準備と練習があるようですね。
絵馬殿では追儺式で授与されるお餅が作られていました。平たいお餅に厄除の文字が焼印されている「厄除の餅」や「餅花」の姿も。さっきまで鬼がお餅をついていたそうで、杵と臼も置かれてありましたよ。
幕の中で鬼役の練習が始まりました。練習なので鬼の面や装束などの装着はありませんが、素肌にふんどしを付けて本番さながらの雰囲気です。
法螺貝が鳴って鬼が登場。威厳のあるおもむきでこちらに向かってやってきました。かなり寒かったのですが、全く関係ないと言わんばかりの堂々とした姿に見惚れます。
節分の日は朝から須磨海岸で禊(みそぎ)をすると聞いていますが、この時も神社内の井戸で行われていました。幕で隠されていたその中からは井戸水をかぶりながら数える大声が聞こえ、その度に水がバシャっと大きな音を立てていました。
こうやって何度もお清めをしているのには訳があります。長田神社追儺式の鬼は「神々のお使いとしての鬼」であり、神様に代わって災を祓ってくれる善鬼なんです。だから長田神社では「豆まき」は行いません。
(※以前の開催時の写真は、下方の関連記事リンクから見られます)
松明を持った鬼たちが神に代わって災、罪、穢れを祓い清めるのが、この「お祓いの神事」としての踊りなのだと言います。そのクライマックスともなるのが「餅割神事」。
餅を斧、槌で切り払い打ち割ることで「家内安全、厄除解除」を成し遂げるそうで、「餅割鬼」は鬼役を少なくとも七回以上やったことのある人でないとできない大役なのだとか。
意味深く、祈りがこもった長田神社の「古式追儺式」は、約650年ほどの長い歴史を持っています。コロナ禍にあってできない年もありましたが、こうやってまた復活したのは本当に嬉しい限りです。本番は2月3日、いよいよですよ。
長田神社古式追儺式
長田神社ホームページ (外部リンク)
2023年2月3日
12:30 節分祭
13:30 追儺神事
17:00 終了
※時間が例年より少し早まっています。この予定は、2023年度の追儺式の最新情報です。
電話:078-691-0333
場所:神戸市長田区長田町3丁目1-1
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