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【河内長野市】流谷の八幡神社の敷地内には、小さな真言宗寺院「朝陽山薬師寺」があります。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

江戸時代までは仏教寺院と神社は共存していましたが、明治時代の廃仏毀釈によって両社が無理やり分離させられたという歴史があります。しかし、河内長野をはじめとする周辺地域では、神仏が共存していたころの名残がいくつか残っています。朝陽山薬師寺もそのひとつ。

朝陽山薬師寺があるのは天見です。流谷八幡こと八幡神社(石清水八幡宮別宮)の境内にある小さな寺院です。

というわけで実際の朝陽山薬師寺を紹介しましょう。八幡神社に向かって架かっている赤い橋を渡ります。

画像右上に屋根のようなものが見えますが、あそこにあるのが朝陽山薬師寺です。

橋を渡ったところにある八幡神社ちびっこ老人憩いの広場です。

訪問した日は、毎年恒例となっている、新年の縄掛け神事が行なわれていました。

縄掛け神事の準備中に朝暘山薬師寺を見てきます。神社境内よりも高台に寺院があります。

薬師寺の入口に来ました。真言宗の寺院のようです。

朝暘山薬師寺の創建などの由来などがないか調べてみましたが、残念ながら見つかりません。

こちらはネット上に公開されている大阪府宗教法人名簿です。

宗教や宗派無関係で登録されている宗教法人の一覧で、自治体別に分かれています。河内長野市を見ると神社本庁が管理する神社の後に単立系と続き、その後が仏教寺院と続いています。一覧を見ると神社本庁の神社の一番下の八幡神社が天見・流谷の神社です。

では、朝暘山薬師寺を見てみましたが、残念ながらリスト上には乗っていません。

住職のいない寺院で、地元の人が管理しているものと思われます。入口にしめ縄もつけられているので、しっかりと管理されているようですね。薬師寺という名前からして、恐らく中に薬師如来を本尊として安置しているのでしょう。

山号の朝陽山を調べてみると、朝暘とは朝日や日の出、あるいは山の東のような意味があります。

地図を見ると流谷の集落や八幡神社よりも東にある寺院でかつ高台(山)にあるので、あくまで想像ですが、そういうところから山号が付いたのかもしれません。

本堂の横に建物があります。集会所のようですね。

賽銭箱の下に香炉があります。

松の枝が柱に括り付けられていました。

左右にあったので門松の意味があるものと考えられます。

ということで、朝陽山薬師寺を訪問しました。小さな寺院ですが、建物が立派で管理が行き届いているのがわかり、地元の人の崇敬の高い寺院なんだと思いました。

朝陽山薬師寺

住所:大阪府河内長野市天見2211 八幡神社境内

アクセス:南海天見駅から徒歩15分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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