ぶどうは「食べる直前に洗ってください!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「ぶどう」は好きですか?
今の時期、スーパーに行くと、沢山の種類のぶどうが並んでいますよね。「巨峰」から「デラウェア」、「シャインマスカット」まで、甘くてジューシーなぶどうが食べたくなる季節です!ですが、皆さん、ぶどうを買ってきたらすぐに洗って保存していませんか?実はそれ、ぶどうの鮮度を落としてしまう大きな原因なのです。
今回の目次
- 謎の白い粉「ブルーム」とは?
- ぶどうは「食べる直前」に洗う理由
- まとめ
謎の白い粉「ブルーム」とは?
今日の本題に入る前に、「ブルーム」について説明しなければなりません。
皆さんは買ってきたばかりの、ぶどうの表面に「謎の白い粉」が付着しているのを見たことはありませんか?
そう、それが「ブルーム」です。初めて見る方は『農薬か?』と思ってしまうかもしれませんが、実は違います!
この「ブルーム」は、ぶどうが自分で作り出す天然の保護膜なんです。
むしろ、このブルームがしっかりついている方が新鮮で美味しいぶどうであることの証です。
ブルームは、ぶどうの水分を保ち、外からの雑菌やカビの侵入を防いでくれる働きがあるので、鮮度を維持するためにもとても重要な役割を果たしているのです!
ぶどうは「食べる直前」に洗う理由
では、今日の本題に入りましょう。いきなりですが、ここで問題です。
Q. ぶどうの正しい食べ方はどっちでしょう?
A. ぶどうを買ってすぐに洗って冷蔵庫に保存する
B. ぶどうは保存する際には洗わず、食べる直前に洗う
さあ、どちらが正解だと思いますか?
正解は、2番の「ぶどうは保存する際には洗わず、食べる直前に洗う」です!
一体なぜ、食べる直前に洗うのでしょうか?鍵を握るのは…「ブルーム」です。
先ほども言いましたが、ブルームは、ぶどうの表面を守る大切な膜。
そのため、ぶどうを保存する前に洗ってしまうと、この大切なブルームが取れてしまい、ぶどうが早く傷みやすくなってしまいます。さらに、保存中に付着した水分がカビの原因になり、ぶどうの寿命が短くなることもあるのです。
正しい保存方法は、「ぶどうは保存する際には洗わず、そのままの状態で冷蔵庫に入れておく」ことです。そして、食べる直前に水で洗って食べるのです。
こうすることで、ブルームの保護効果を最大限に活かし、ぶどうの鮮度と美味しさをしっかりとキープできるのです。
まとめ
- 謎の白い粉「ブルーム」とは…ぶどうが自分で作り出す「天然の保護膜」
- ブルームは、ぶどうの水分を保ち、雑菌やカビの侵入を防いで鮮度を守る重要な役割がある
- ぶどうを保存前に洗うと、ブルームが取れて傷みやすくなる