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【モノ語り#9】3.5万円のキーボード「HHKB HYBRID Type-S」がぼくに必要な理由

ばんかデジタル型モノカキー

そのモノが良いとか悪いとか、そういう話はおもしろくない。そうではなく、そのモノがぼくにとってなんなのかを話したい。そんな一方的な「モノ語り」、どうぞお付き合いください。

今日の話は、ぼくが愛用しているキーボードの話。

そのお値段、3万5千円。たっかいですよね。ぼくもそう思います。でも、やっぱりぼくにはコレが必要なんだなぁと、日々思うわけです。

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限られたお金を何につかうべきか。これは非常に悩ましい問題ですが、そのひとつの答えとして「自分が身をおいている時間が長いものには、道具にもこだわるべき」というのが、ぼくの考えです。

ぼくはライターですし、Webディレクターでもあります。一日のほとんどの時間をパソコンの前で過ごしますから、パソコンに関係する道具については自分なりのこだわりをもっています。

その反面、どうでもいいところには、ほとんど時間とお金をつかわないですね。

たとえば、服。社会人としての最低限な "清潔感" さえ手に入ればいいと思っていて、タンスには白シャツとジーパンしか入っていません。靴も白のスニーカーと決めています。

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別に「高い道具を使うべきだ」とは思いません。「こだわりを持つべきだ」というだけです。

ただ、こだわりを見つけるためには、お金は必要。いろんなものを試さなきゃいけないので、結果的にお金はたくさん必要になってきてしまいますね。

でも「いろいろ試してみたら、結果として安いモデルの商品だった」というのは、決して回り道ではないです。そこに至るまでの過程は、決して無駄ではないですから。

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さて、キーボードの話でした。
キーボードも紆余曲折しましたが、いまは HHKB HYBRID Type-S に落ち着いています。

HHKB。本名「Happy Hacking Keyboard」。界隈では名のしれたキーボードとなっています。

特徴的なのが、なんといってもタイピングしたときの指先に使わってくる感触の気持ちよさ。永遠に叩きつづけていたいと思えるぐらい、クセになる心地よさです。

指先につたわるさわり心地。キーを押したときに感じる充実感。タイプしたあとに返ってくるキーの反発力。そして、タイプしたときに鳴るキーの音。

どれをとっても気持ちいい。キーをタイプしている時間が幸せに感じるのです。

ただ、クセがあるのも確かです。お店で見かけて試打した程度では、おそらく違和感しか感じることができず、なんとなく使いにくいキーボードという感想で終わってしまうかも。

はまらない人は、はまらないキーボードであることも、間違いないでしょう。ぼくの会社の人のなかにも「半年ぐらい使ってみたけど、やっぱりMacのキーボードの方がすきだから、使わなくなってしまった」って人もいます。

これはやっぱり "こだわり" であって、誰にとってもベストではありえないのでしょうね。ぼくにとってのベストが、あなたにとってのベストだとは限らない。

でも大切なのは、一度は経験してみるということなんだと思います。自分で経験して、判断する。その工程が、道具選びには大切なんだと、ぼくは思います。

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ぼくが使っている「HHKB HYBRID Type-S」は、 HHKB シリーズの中でも「Bluetoothによるワイヤレス接続が可能」「タイピングの音量が少ない」というタイプになっています。

まず「ワイヤレス」は必須。これはキーボードを選ぶ上で、ぼくにとって外せない条件です。過去には有線タイプの HHKB を使っていましたが、不便で不便で…。

机の上にコードが散らばるのは気が散りますし、キーボードを使うためにいちいち線をつなげなければならない手間もわずらわしく感じていました。「そんなことは些細だ」と思っていた過去の自分もいましたが、それが毎日つづくこととなると、ストレスを避けられないのです。

キーボードはワイヤレスが絶対条件。ゲームなど、タイプと反応のタイムラグがコンマレベルで重要な場合をのぞいては、コードレスが絶対的に便利です。

そして「Type-S」は「静音タイプ」。タイプしたときの音が、一般的なモデルに比べて小さくなっています。

普通のキーボードが「カチャカチャ」という甲高い音なのにたいして、静音タイプは「スコスコ」という感じ。メカニカルキーボード特有のガチャガチャした音がならないので、周りにいる人たちに迷惑がかかりません。

家族と過ごしてるぼくにとっては、これは意外と大事なポイントでして。

家族が寝静まったあと、リビングで仕事をするのですが、このタイプ音というのが意外と耳についてうるさいのだそう。叩いている本人にはあまり自覚が書いのですが、耳ざわりで困るとクレームが入ったことがあります。

静音タイプにしてからは、そういった被害届も出ていないので、安心して夜も仕事ができております。

HHKBは他にもいろんなタイプが出ていますが、基本的な性能はすべて同じ。「有線 or 無線」「US or JIS」「通常 or 無音」などなど、オプション違いのモデルが細かく出ているので、ご自身の使い方にあった一台がきっと見つかるかと思います。

今日もお付き合いいただきありがとうございます。

お金の使い方について話しましたが、この理論をとおすなら「睡眠にかかわる道具にはこだわるべき!」となるんですが、そこに関しては無頓着なぼくです。

ほんとはマクラとかベッドも、こだわるべきなんでしょうけどねぇ。

デジタル型モノカキー

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクター・デジタルマーケターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でメディアライターとして活動をするパラレルキャリア。 「フクザツを分解し、カンタンに再構築」をモットーに、ブログや企業メディアでライティングをしています。商品レビュー・記事制作・メディア運用のご依頼を承っていますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせは各種SNSからご連絡ください。

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