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森福「試した」バリオス「100%に近い」 3軍戦に登板し手応えつかむ

田尻耕太郎スポーツライター

栗原が適時打2本。高知・藤川は遠征帯同せず

8月27日(木)、福岡ソフトバンクホークス3軍と四国アイランドリーグplusの定期交流戦が雁の巣球場で行われ、ホークスと高知ファイティングドッグスが対戦した。

高知FD   101000000 2

ソフトバンク 10003001× 5

<バッテリー>

【FD】松本、航大――夏山、尹

【H】山田、中村恵、岡本、森福、バリオス、島袋――張本

<本塁打>なし

【戦評】

ホークスが逆転勝ちした。1点を追う5回、古澤のタイムリーで追いつくと、相手バッテリーミスで逆転に成功。さらに5番に入った栗原がこの日2本目の適時打を放って追加点を挙げた。8回には張本のダメ押し打で1点追加した。

先発の山田は4回2失点(自責0)。制球を乱す場面もあったが、力のあるボールを投げていた。この日は2軍の日程が空いていたため、森福やバリオス、岡本、島袋も合流してマウンドに上がった。

なお高知ファイティングドッグスの藤川球児は今遠征には帯同していない。自身のオフィシャルブログで29日の香川戦(レグザム)で先発することを明かしている。

森福「フォームを試したりしている」

7回に森福允彦、8回にバリオスがそれぞれ1イニング登板した。

森福は先頭打者に安打を許すなど2本を浴びた。それでもきっちり無失点。「今日は(投げる際に体が)潜り過ぎて、開きが早かった」と反省。現在は投球フォームを見直しつつ、実戦の中で試している様子。「1軍では出来ないことを2、3軍の試合の中で出来ている」と話した。

視察した倉野信次2軍投手コーチも「話し合いもしているが、彼くらいの投手なので実戦の中で修正をしていく能力は持っている。貴重な左腕。なるべく早く1軍に戻れる状態にしていければ」と話した。森福は今季1軍で32試合に登板して0勝2敗14H、防御率5.82の成績。対右打者の被打率が.458と振るわないなどで、今月17日に出場登録選手を抹消されている。

バリオス150キロ「ほぼ100%の状態」

150キロをマークしたバリオス
150キロをマークしたバリオス

バリオスは今季開幕からセットアッパーとして活躍。プロ野球タイ記録の17試合連続ホールドをマークするなどしたが、右肩関節周囲炎で1軍登板は6月28日が最後。ファン投票で選出されたオールスターも辞退していた。

今月23日の2軍戦で実戦復帰を果たしたが、いきなり2連続死球を与え(2つめが頭部)危険球退場になっており、これが事実上の復帰登板となった。最速は150キロをマーク。1安打は許したが、最後はゲッツーをとり打者3人で1回を投げきった。

球数はわずか6球だったが、「もう100%の状態に近い」と自信の表情。倉野コーチも「前回はボールが抜けていたが、今日は低めの集まっていた」と評価した。

2軍は明日から神戸遠征でオリックスと3連戦。倉野コーチは森福とバリオスに連投させる意向を示している。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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