災害への備え。電池・ラジオ・懐中電灯「新常識」
大規模な災害で付きものなのが停電です。停電が発生すると、テレビやパソコン(ネット通信含む)が使えず、情報収集もままなりません。
スマホや携帯電話も、回線が混雑して通信が滞ると、そのうちにバッテリーが尽きてしまいます。
こうした非常時に役立つのが、昔ながらの「乾電池」や「ラジオ」です。夜間は暗闇で見通しが効かず、明かりの確保も重要です。
最小限、乾電池・ラジオ・懐中電灯 は、備えておきたいものです。
備蓄に適した乾電池
ラジオや懐中電灯に限らず、最近ではスマホや携帯電話への充電にも利用できる乾電池。少し多めに備蓄しておきたいものです。
しかし、数年間使わずに保管していると、放電や液漏れを起こすケースもあり、いざと言う時に使えないのは困りものです。
かといって、2~3年に一度、全部買い替えるのは資源の無駄ですし、不経済でもあります。
長期間の保管や備蓄に適した電池を選びましょう。
・最新の高性能乾電池
パナソニックの「EVOLTA」(エボルタ)は、使用推奨期限が10年(保存条件…温度:20℃±2℃、相対湿度:60%±15%)と長く、長期間の備蓄にも適しています。
もちろん、普段使いもOKなので、使用推奨期限に近づいたら、家電のリモコンや時計など、身の回りの機器に使用すれば無駄になりません。
100円ショップの乾電池と比べると高価ですが、安心なのは何よりです。
・非常用「水電池 NOPOPO」
「水電池 NOPOPO」は、備蓄用の特殊な単三型電池です。付属のスポイトを使って、本体の穴に水を入れると発電します。
未開封状態で20年未満の長期保存ができ、災害への備え・非常用として注目されています。
ジュースやコーヒーなどの飲料、唾液など、「水分」を含んでいる液体であれば何でも発電できるので、断水でキレイな水が確保しにくい非常時も安心です。
非常用の特殊な電池のため、消費電力の大きな機器に適さず、"電池の保ち"も一般的なマンガン電池よりやや弱いなど、注意すべき点もありますが、携帯型ラジオやLED懐中電灯/ランタンなどと一緒に備蓄しておくと安心でしょう。
非常時に役立つ「昔のラジオ」
スマホや携帯電話でテレビやラジオも受信できますが、非常時はラジオをつけっ放しにしたいもの。そんな時に役立つのは、最新のデジタル機器よりも、昔ながらのラジオです。低消費電力で、乾電池でも長時間聴取できます。
普段は使わない「昔のラジオ」も、捨ててしまわずに、一家に一台は常備しておきたいものです。
新しく購入するなら、手回し式の発電機、LED懐中電灯機能、スマホや携帯電話への充電機能を備えた製品がおすすめです。
→ 非常用ラジオの例:ソニー ICF-B88
"LED" 懐中電灯
豆電球を使用する昔の懐中電灯を備えているなら、この機会に"LED"タイプに交換しましょう。
LEDは豆電球に比べて低消費電力で、同じ乾電池を使っても、数倍もの長時間使用ができます。
室内を照らすランタン型の製品も多数登場しています。キャンプなどでも重宝するので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
→ LED懐中電灯の例:パナソニック BF-BM10
→ LEDランタンの例:パナソニック BF-AL01K
備えあれば憂いなし。皆さんも日頃から、ご自宅の備蓄品をチェックや整備を!