【子どもがマイペース過ぎる】ストレスなく過ごすには?
「これから出掛けるのに、準備が全然進んでいない」「周りに合わせる様子がなく、集団生活が心配」などと、子どものマイペースぶりに悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。子どもだけでなく、パートナーがマイペース過ぎて困っているという人もいるかもしれません。マイペースな人の気持ちを理解した上で、ストレスなく接する方法を考えてみましょう。
マイペースな人の頭の中では、こんなことが起こっている
子どもの場合、時間の感覚がまだわかっておらず、急ぐという概念がない状態のことも多いです。数字が読めるようであれば、時計やタイマーを使ってみる。まだ読めない場合は砂時計などを使い、時間の感覚を身につける練習をしてみましょう。
大人も子どもも、外で頑張っているぶん、家ではのんびりと過ごしたいことも多いです。1人で頑張らず、たまには自分ものんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。また、生まれ持った性格や気質で、のんびりと時間をかけて丁寧に進めたいという場合もあります。準備に時間はかかるものだと思い、時間に余裕を持つと、気持ちも楽になるかもしれません。
マイペースな人は、自分が気になることに意識が向きやすいです。準備することがあっても、他に気になることがあれば、興味関心がそちらに向いてしまいます。準備や食事に集中してほしい場合は、テレビを消すなど、集中できる環境・気が散らない環境をつくるとよいでしょう。
「もう早くしてよ!」とイライラしてしまうのは、気持ちや時間に余裕がないことが多いです。子どもにとっては、そもそも急ぐ理由がないときもあります。朝起きて30分くらいは、ボーッとしているという人も少なくないでしょう。準備は前日に済ませ、朝も時間に余裕を持つことを意識しましょう。
マイペースな人には、こんないいところがある
マイペースというと、「空気が読めない」「行動が遅い」などとマイナスなイメージを持つ人も多いと思います。しかしながら、マイペースな人には素晴らしい特性があります。例えば、集中力が高く、興味の向いたことに熱中すると、納得するまでやりきる粘り強さがあります。また、想像力も豊かであり、周りに流されず、自分の意思で行動できるという長所もあります。
ストレスなく過ごすコツ
マイペースな人の特性などを理解した上で、ストレスなく過ごすコツを考えてみましょう。まずはじめに取り組んでみたいのは、時間を ”見える化” すること。お子さんが見る時計は、デザインに特化したものではなく、文字盤に数字が書いてある学校で使っているようなシンプルなものが、読みやすくてよいでしょう。
出発時間や開始時間が決まっている場合は、早めに時間を設定し、時間にゆとりを持ち、心にも余裕をもつことが大切です。また、行動の切れ目を事前に伝えることも有効です。ここまでで終わりにして、次の行動に移行するということを事前に共有します。「ここまで見たら終わりにしよう」「おもちゃを1つ選んだら出発しよう」など、具体的に伝えるのがポイントです。
一方的に指示を出すだけでは、お互いにストレスが溜まってしまうので、「切り替える時間を自分で決める」「行動の順番を自分で決める」など、自分で決める場面を作るとよいでしょう。行動の切れ目を伝える際に、「あと何分で終わりにする?」などの問いかけを入れると、少しずつ時間の感覚も身につくでしょう。