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落合、YouTube始めるってよ――オレ流チャンネルを4月1日18:00に開設

横尾弘一野球ジャーナリスト
2019年の都市対抗決勝で始球式を務めた落合博満。オレ流チャンネルには注目だ。

 2022年春の野球界は、第94回選抜高校野球大会で大阪桐蔭高が4回目の優勝を果たし、BIGBOSSがようやく6試合目で白星を手にしたものの、阪神は開幕6連敗と出足で躓いた。そんな4月1日の18:00に、株式会社VAZから以下のプレスリリースが届いた。

『プロ野球界レジェンド・落合博満氏公式YouTubeチャンネル「【公式】落合博満のオレ流チャンネル」開設決定!~株式会社VAZとMCN 契約締結、プレゼント企画も開催~』

 見出しでわかるように、落合博満がYouTubeを始めるのだ。ユニフォームを脱いでも、野球に対する深い愛情と的確な評論で注目されている落合だが、コロナ禍になってからテレビをはじめとするメディアへの出演を自重していただけに、単発のゲスト出演で現在の野球界について語ったり、4月からNHKの『サンデースポーツ』のメンバーに加わったことは大きな話題となっている。そうした状況で、落合自身が新たなメディアで発信するのは興味深い。

 現在、YouTubeには野球関係者の多くが自身のチャンネルを持ち、昔話をしたり、直近の出来事をあれこれと評論している。ゲストを呼び、禁断のエピソードを明かすものもあるが、そうした際に必ずと言っていいほど取り上げられるのが落合にまつわる伝説だ。いくつかの番組を視聴したという落合も、「人様が私の名前を使いながら、私が思っていることと違う内容を話しているものも多かったので、それなら自分の言葉で語ろうと思ったのがきっかけ」だと語る。

「昔のスポーツ紙は、敵か味方か、善か悪かという書き方をした。現在はそういう風潮がなくなったけれど、そんな昔を振り返りながら、私が今は何を感じているのか話していく。自分の経験に基づいた話をしたいので、どうしても野球の話題が中心になると思う」

オレ流チャンネルのタイトル画面(写真提供/株式会社VAZ)。
オレ流チャンネルのタイトル画面(写真提供/株式会社VAZ)。

 そして、キャッチフレーズの発想力に長けた落合は、自身のチャンネルを「落合の本音を聞ける番組」と表現した。視聴者からの要望も検討するようで、今の自分は何を求められているのか、新たな発見をしたいという。

 なお、チャンネルの開設を記念して、Twitter連動のプレゼント・キャンペーンが実施されるとのこと。期間は4月1日(金)18:00~4月30日(土)23:59 までとし、YouTubeチャンネルと同時に開設される番組公式 Twitterをフォローの上、指定の投稿をリツイートした視聴者の中から抽選で1名に、ミズノ社製の落合博満モデルバットに落合の直筆サインを入れてプレゼントするという。

 関係者によれば、週3本程度のリリースを予定しているということ。今シーズンは、落合が投げかけるテーマを考え、視聴する側からも問いかけながら野球観戦を楽しめそうだ。

(写真提供/小学館グランドスラム)

野球ジャーナリスト

1965年、東京生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、99年よりフリーランスに。社会人野球情報誌『グランドスラム』で日本代表や国際大会の取材を続けるほか、数多くの野球関連媒体での執筆活動および媒体の発行に携わる。“野球とともに生きる”がモットー。著書に、『落合戦記』『四番、ピッチャー、背番号1』『都市対抗野球に明日はあるか』『第1回選択希望選手』(すべてダイヤモンド社刊)など。

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