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【富田林市】早朝のみ運行!松原から、ららぽーと堺を経由、富田林駅行きバスに乗るとPLの塔が幻想的に

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

以前、富田林駅南口を発着する金剛バスで川西廻循環線という、平日1日1便だけ運行するバスを紹介しました。しかし、金剛バスだけでなく、近鉄バスでも富田林駅北口に発着するバスで非常に本数の低い便があることが判明しました。

そのバスは、河内松原駅から早朝2本だけ富田林駅に向かい、逆に富田林駅からは夜に1本だけ河内松原駅まで運行するというものです。というわけで、どのようなものか実際に乗車してみました。

というわけで、このバスに乗ろうと、まだ暗いうちの時間から近鉄長野線・南大阪線の直通準急に乗り、河内松原駅に来ました。

今から乗車するバスは、近鉄バスの41番と呼ばれるものです。河内松原駅から富田林駅に向かうバス便は、平日6:00と6:36発、土曜は6:12と6:42発、日曜日は6:12と7:52発があります。

逆に富田林駅発で河内松原に行くバスは、平日21:00発、土曜は20:51発、日曜日は19:36と20:21発があります。

ちなみに、富田林駅から堺市美原区にある平尾バス停を経由して南海北野田駅前に向かう便は、午前中から夜にかけても1時間1・2便あります。

河内松原駅を出たところです。まだ朝焼けがうっすらと残る朝6時台。

河内松原駅の前にも不思議なモニュメントがありますね。

ここで注意点があります。富田林駅行きのバスは駅前ロータリーになっているバス乗り場ではなく、少し外れたところにあります。

7番と書かれたバス停が富田林駅行きが出る停留所。松原駅前郵便局の目の前です。

時刻表を確認すると、このように1日2本のみの運行。それも日曜日の1本を除けばすべて早朝の6時台のみ発車します。

こちらがバスの路線図です。松原市と堺市美原区を経由して富田林に向かいますが、地図で確認すると、平尾峠から先が富田林市内です。

金剛バスのときには私の他に乗車する人はいませんでしたが、近鉄バスのこの路線の場合は乗る人が意外に多いです。これから仕事に向かうような服装の人たちが中心で、10人弱くらい乗り込みました。

行先を示す電光板を見ると「41富田林駅前」という表示と、「PL病院前」という馴染みの行き先が書いてあります。

バスに乗り込みました。予想ですがこの乗客の中で終点の富田林駅前まで乗る人は、恐らく私くらいなのだろうと思いつつ出発を待ちます。

バスが動き出しました。最初に河内松原駅の前を通過していきます。

電光掲示は撮影しても、なかなか綺麗に写せないのですが、かろうじて富田林駅と読めますね。

駅前は町中だと思っていた松原市内ですが、このように田園地帯も一部残っています。

松原市内からいつのまにか堺市美原区(旧美原町)に入ったようです。美原は今こそ堺市内ですが、どちらかと言えば南河内の文化圏に近い気がします。

大きなショッピングビルが見えてきましたね。ここは国道309号線です。

そして反対側を見てみましょう。こちらが本日11月8日からグランドオープンする、ららぽーと堺です。

巨大なショッピングセンターは大渋滞は確実のようですが、早朝6時台ならまだ営業前なので、このバスの運行には影響が少ない気がします。

ららぽーと堺の最寄りのバス停は美原区役所前です。ちなみに美原区の人口を調べると3万7000人ほどで、富田林市の人口11万4000人のおよそ3分の1です。

ちょうど南海バスが反対車線を通過していきました。この辺りも近鉄バスと南海バスが並行して走っている区間です。どことなく富田林市の金剛地域に似ていますね。

美原区役所を過ぎていくと、建物が少なくなってきました。こちらの看板に「喜志」とありますが、こういうキーワードを見ると富田林に近づいたのかなと思いますね。

赤い丸で囲ったところに見えるのがPLの塔
赤い丸で囲ったところに見えるのがPLの塔

その看板の後ろを見ると、朝の幻想的な山の風景、また右手はわずかにPLの塔(大平和祈念塔)の姿も見えてきました。

バスは平尾というところを過ぎて、木材団地内に入ってきました。富田林市五軒家とも接しているあたりですね。平尾や木材団地のあたりまでは、富田林駅や松原駅から昼間もバスがあるので、乗り継げばバスで移動できるのですが、直接向かうバスはこの早朝のみ運行です。

このあたりで、松原方面からの乗客が一斉に降りたのですが、代わりに乗り込んでくる多くの乗客の姿がありました。通勤の人だけでなく、通学の姿も見えました。昼間は直通で運行しない理由に「なるほど」と思った瞬間です。

木材団地を抜けると平尾峠に差し掛かります。いよいよ富田林市内に入ってきました。

富田林市内に入りました、フェンスで覆われているところが多いですが、ここはゴルフ場などPL教団の敷地のようです。

それ以上に、この時間帯は朝霧が立ち込めているために、PLの塔とその背景の山との風景が幻想的。とても美しい光景を目にして、早起きして良かったと思いました。

調べると、PL教団の2代目教祖が高野山のような聖地を求めて富田林の羽曳野丘陵に来たような記述がありました。もしかしたら、この日のように、丘陵から見える朝霧の様子の神々しくも見える景色を見て選んだ可能性もあり得ますね。

バスはPL病院の前、PLの塔への入口の前を通過。ここまで来ると馴染みの道になってきました。

PL病院前からPL本庁前を通過すると、あとは富田林駅に向かって坂を降りるのみ。

大阪外環状線のところまで降りてきました。

富田林の街を見ると「戻ってきた」とばかりに、不思議となごみます。

こうして富田林駅前に到着しました。時刻は7:07で、31分ほどの乗車時間です。料金は320円でした。ちなみに電車で移動したときの運賃は300円で20円安いです。早朝からお疲れ様とばかりに、太陽が爆発するかのように巨大に映っています。

ということで、河内松原駅から早朝のバスに乗り、富田林駅に到着しました。やはりというか、始発から終点まで乗車した客は私だけ。朝霧が立ち込めて幻想的な風景を車窓から眺められたのは運が良かったですね。

先ほどまで乗っていたバスは、富田林市内の別の方面行きに代わっていました。

近鉄富田林駅北口バス停
住所:大阪府富田林市本町18
アクセス:近鉄富田林駅北口から徒歩1分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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