よもぎの爽やかさと黒糖の香ばしさ!大口屋さんの「尾張布袋野」は薫り豊かな素材満載の大人の焼き饅頭
名物、代名詞といったお菓子がそれぞれの和菓子屋さんにあるかと思うのですが、和菓子屋さんの魅力はそれだけにあらず。お目当てがあり訪れたお店でも、私は必ずばら売りされているお菓子も注目しております。と申しますのも、いわゆる主力商品よりも長い歴史があったり、地元の人たちの間では贈答品等への指名が多いなど、お取り寄せなどでは知ることができない新しい出会いがあるからです。
ぷるん、とした艶肌ともっちりとした弾力、そしてなんといってもサルトリイバラの葉でツ包まれた麩饅頭といえば、愛知県江南市に本店を構える餡麩三喜羅でもお馴染み「大口屋」さん。その瑞々しさ故に、発送の場合消費期限は到着日当日というフレッシュさ。
実は大口屋さんでは他にも季節の上生菓子や生菓子、羊羹、干菓子などを作っていらっしゃるのですが、個人的には通年商品でありながら春らしい爽やかさを感じられる焼き菓子をおすすめしたいと思います。
今回は大口屋さんの「尾張布袋野(おわりほての)」をご紹介。
地元、江南市の第14回・こうなん観光みやげ品推奨コンクールにて「江南商工会議所会頭賞」を獲得したという由緒ある焼き菓子。さっくりとした焼き饅頭の皮には、黒糖や僅かのアーモンドプードル、白ごまが練りごまれており、あっさりとした甘味。
そして中にはたっぷりの白餡が包まれているのですが、中には蓬を混ぜ込んで清涼感を。
上生菓子などに比べるといささか慎ましやかな焼き饅頭ですが、尾張布袋野はその香りがポイント!焼き目、アーモンド、白ごま、黒糖といった香ばしさの中に、蓬のすっきりとした芳しさが折り重なることにより、薫り高い大人のハーモニーを生み出しているのです。焼き菓子で「すっきりとした」と後味というのはなかなか珍しいのではないでしょうか。珈琲にも日本茶にもよく合いそうです。
パッケージには爽やかな水色で可憐な草花が描かれておりますが、こちらは木曽川の清流に寄り添ってきた豊かな草花から着想を得たお菓子ということからきているからでしょうか。
見目麗しい四季折々の表情を見せてくれる曼荼羅寺公園やフラワーパーク江南を訪れてみたくなりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<大口屋・本店>
公式サイト(外部リンク)
愛知県江南市布袋町中67
0587-56-3067
8時~18時
定休日 元日