TMAXがソファー化したって本当?いや全然嘘だって
自分が運営しているyoutubeチャンネルで「TMAXもソファー化しちゃったし」というコメントを頂きました。
確かに2001年に発売されたTMAX500は振り切った仕様に見えました。
「欧州の都市部を中心に100~300kmの範囲を週末に二人で快適に走行でいる機能を具現化した」というコンセプトで開発され、具体的には高速スポーツコミューターを提唱したモデルでした。
日本よりも速度レンジが高い欧州でのツーリングが想定されているため、強度に優れたフレームや高性能なエンジンを搭載体TMAX500は日本のユーザーにも受け入れられました。
初代のTMAX500を知っていると、現在のTMAX560はTECHMAXというバリエーションモデルが登場し、電動スクリーン、グリップヒーター、シートヒーターなど快適装備をモリモリついたモデルは「なんか違う」と感じてしまうかもしれません。
ですがTECHMAXに試乗してみても、間違ってもソファーだとは思わないと断言しておきます。
まず前後のサスペンションはガチガチに固められ、足回りは非常にスポーティー。更に少しアクセルを多めに開けると回転が俊敏に上がり、一気に加速体制に入ります。
シートが幅広く、ダンパーも効いているので乗り心地が悪いわけではありませんが、国内で販売されているモデル中でも足つきは最悪の部類。
バンク角が深めに設定されているので、あくまでコーナリングしやすいポジションになっているように感じます。
少し数字の面に触れてみると、初代TMAX500は車両重量が217kg。たいしてTMAX560は218kg。TECHMAXも220kgです。
TMAX560はTMAX500比でタイヤサイズがインチアップしており、リアタイヤは更に幅広になっています。
近年では規制の問題などで「つけなければいけない装備」も増えてきています。
タイヤもサイズアップし、つけなければいけない装備も増えているにも関わらず車両重量が殆ど変わっていないのは、エンジンやホイール、フレームなどで軽量化に励んでいるからにほかなりません。
なんかゴテゴテ装備つけちゃって俺たちのTMAXじゃねー!と思った方。ぜひともTMAX560に試乗してみてください。
相変わらずスパルタンな走行性にぶっ飛ぶこと間違いなしです。