HSP気質を楽にする方法をお教えします【HSPあるあるも紹介】
はじめに
こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来診療に加えて、インスタにて5万人以上のフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信も行なっています。インスタにも遊びにきてね♪
「人に会うと疲れる」
「人に合わせるのがしんどい」
「自分なんかダメな存在だ」
と「生きづらさ」を感じている方。
その「生きづらさ」の原因は、HSP気質のせいかもしれません。
今回の記事は、HSP気質あるあるや、HSPさんが生きづらさを楽にする方法などについて
お伝えします。
目次
・HSPとは
・HSP気質あるある12選
・HSPの人が「生きづらさ」を感じる理由
・「生きづらさ」を楽にする方法
・まとめ
HSPとは
HSPとは、「Highly Sensitive Person」を略したもので、
「とても敏感な人」のことです。
感受性が強いともいえます。
全人口の、15~20%にHSPさんがいるといわれています。
HSPは病気ではありません。
HSPは先天的な気質によるものなのです。
HSPの気質を自分が意識することで、「生きづらさ」をラクにすることができるのです。
HSP気質あるある12選
HSPさんの気質あるあるをシーン別に挙げてみました。
「こんなこと私もあるある!」と当てはまるものがあるかもしれません。
チェックしてみてくださいね。
①人と会うと、家に帰ってぐったり
友だちと会って、久しぶりにランチ。
おしゃべりをして、とても楽しい時間をすごしたはずが、翌日起きられないほどぐったり…。
「どうして人と話すと疲れるんだろう…」と悩むこともあります。
②天気に弱い
急に寒くなったり、台風が近づいてきたりなどの天気の変化。
頭痛がしたり、ベッドから起きられなくなったりしてしまいます。
天気や温度の変化は、HSPさんにとってとても辛いものなのです。
③人が怒られているのを見ると、自分がドキドキして辛くなる
他人が怒られているのを見ると、自分も怒られているように感じてしまい、
激しくドキドキ。
HSPさんには関係のないことなのに、強いダメージを受けてしまいます。
④まぶしい光、大きい音などが苦手
イルミネーションのまばゆい光、ライブ会場の大きな音など。
まわりの人は楽しんでいるのに、HSPさんにとっては、とても苦痛に感じます。
めまいがしたり、耳をふさいでその場から逃げ出したくなったりしてしまいます。
⑤人とくらべて落ち込む
おしゃれなママ友を見たり、SNSで素敵な生活をしている人を見たりすると、
「自分なんて…」と落ち込んでしまいます。
「どうせ自分はダメだ」と思ってしまうことも。
⑥大人数が苦手
学校生活や、集団行動、飲み会が苦手。
一対一で話すのは平気でも、大人数の中にいると「自分がどう思われているか」
気にしすぎて、居心地悪くなってしまいます。
自分が大人数の中でどうふるまえばよいのかわからず、「早く帰りたい」と感じることもあります。
⑦よく寝る
HSPさんは普段神経を使いすぎています。
そのため疲れ果ててしまい、一日中寝てしまうことも。
周りの人には理解されにくく、「また寝てる」と『怠け者』あつかいされてしまったりします。
⑧他人のちょっとしたことに気づきやすい
「あの人、今日はちょっと怒っているのかな」など、他人のささいな変化に気づきやすいHSPさん。
「怒っているのは私のせいかも」とまで思ってしまい、とても不安になったりしてしまいます。
⑨自分がどう思われているのか気になって仕方ない
自分以外の数人が集まって話しているとき、「私の悪口を言っているんじゃないか」「私のこと笑っているんじゃないか」など気になって仕方ありません。
「何話しているの?」と話しの輪に入ることもできず、体調を崩すほど疲れ切ってしまうことも。
⑩ちょっとしたことにビックリしてしまう
職場で急に名前を呼ばれたとき、相手が驚くほどビックリしてしまう。
自分のペースで物事を行っているとき、急な変化があると対応できず、過剰に反応してしまいます。
⑪芸術や、自然の美しさに深く感動する
HSPさんはとても、繊細な感覚をもっています。
そのため、美しい絵画や音楽、小説、自然の美に触れると、深く感動を覚えます。
⑫責任感が強い
自分がまかされた仕事を、一生懸命頑張るHSPさん。
他人の分まで、自分がこなそうとすることもあります。
そのため、限界まで頑張りすぎてしまい、ストレスがたまり疲労してしまうこともあります。
いかがでしたでしょうか?
「あ、私これあるある」という項目が、あなたにもあったかもしれませんね。
この「あるある」から、「生きづらさ」を感じる方も多いと思います。
では、HSPさんが「生きづらさ」を感じる理由を考えていきましょう。
HSPの人が「生きづらさ」を感じる理由
HSPさんが「生きづらさ」を感じる理由、それは周りの人より繊細で敏感な感覚を持っているからです。
常に周りに神経を研ぎ澄まし、気をつかっているHSPさんは「気の休まるひまがない」のです。
HSPさんは物静かに見える人が多いため、周りからは「内向的な人」「静かな人」と思われがちです。
でも実際は、HSPさんの心の中は常に稼働状態。
いつも周囲に気をはりめぐらしているのです。
何事にも敏感なHSPさんは、疲れがたまりやすく、知らず知らずのうちにストレスをかかえこんでしまいます。
HSPでない人との感じ方が違うため、HSPさんの感覚は周りの人から理解されにくく、HSPさんにとってこれも悩みの原因となります。
そして、HSPさんは自分が「生きづらい」と感じてしまうのです。
具体的に、HSPさんの気質には、
①なんでも気になってしまう
②環境や気候の変化が苦手
③まぶしい光や、騒音が辛い
④人間関係がうまくいかず、傷つくことが多い
⑤自分のペースを乱されると混乱する
⑥責任感が強く、ストレスをためこみがち
⑦疲れやすい 回復に時間がかかる
⑧自分に自信を持ちにくい
⑨人の顔色をうかがってしまう
⑩人といると強く緊張してしまう
などがあります。
これは、病気や性格のせいではありません。
HSPの気質によるものなのです。
「生きづらさ」を楽にする方法を知っておくと、うまく対処できることが多くなりますよ。
「生きづらさ」を楽にする方法
HSPさんが「生きづらさ」を楽にできる方法を、いくつかご紹介していきます。
自分に合ったものがあったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①HSPについて知る
HSPとは何か、自分で知ることがまず大切です。
知ることで、自分の悩みが「気質」によるものだと気づき、対処することができるきっかけになります。
最近は、HSPについての情報が多くなってきました。
自分に合う書籍や、インターネットなどの情報を見つけてみましょう。
②自分にとって辛いもの、落ち着くもののリストを書き出してみる
HSPといっても、人によって辛いものや、落ち着くものは違います。
本やインターネットはもちろん参考になりますが、自分なりのリストを書いて考えてみることもおすすめです。
辛いものを知ることができれば、それを避ける手段を考えることができます。
心が落ち着くものを知れば、自分を「ほっ」と癒せる時間を持つことができます。
自分を知ってあげましょう。
③人と自分に境界線をもつ
HSPさんは、マイペースでいたいことが多く、他人がいるだけでも緊張しがちです。
そのため他人が怒られてたり、他人の感情の揺れを感じると、すべて自分のことのように感じて
疲れ切ってしまいます。
「これは自分のことではない」と境界線、「バリア」を意識してみましょう。
あえて境界線を意識するために、相手との間に小さな物をさりげなく置く方法もおすすめです。
④自分を責めない
HSPさんは、失敗したときに自分を強く責めがちです。
自分を強く責めすぎると、ますます落ち込んでしまいます。
失敗を責めるのでなく、「どうすればよかったのか」と客観的に考えてみるようにしましょう。
「次はこうしてみよう」と解決策も出てくるかもしれません。
でも、どうしても落ち込んでしまうときは、とにかくゆっくり自分を休めてあげること、それが何より大切です。
まとめ
HSPさんの気質あるあるや、楽になる方法などをお伝えしてきました。
HSPさんには、「生きづらさ」を感じている方が多くいます。
でも、HSPさんには、感受性の豊かさや、優しい心、芸術や自然を感じる心などすばらしい面が多くあるのです。
自分を責めすぎず、自分のよいところを知ってあげましょう。
ぜひ、頑張っている自分を労わって、認めてあげてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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