【物が多い人・物が少ない人の違い】整理収納アドバイザーが「旅」で考察したみた
整理収納アドバイザーとして仕事をするようになってから、「旅と整理収納は似ている」とつくづく思うようになりました。
そして、物が多い人と少ない人は、旅行用品の持ち方や考え方にも違いがある、とも思うようになりました。
荷物の量
■物が多い人
旅行の荷物が多くなりがちです。
日頃から物が豊富にあることで安心を得る場合が多いので、旅先でもあらゆることに備えてたくさん持っていきます。
着替えも雨に濡れた汚れたなどのトラブルを想定して、旅行の日数プラス2セットなど、多めに用意します。スーツケースも大きくなりがちです。
■物が少ない人
旅行の荷物も少ないです。
着替えは旅先のクリーニングやランドリーを利用する、あるいは同じ服で通すなど、持っていく数は少なめです。
2~3泊の旅行ならスーツケースを持たずに、普段使っているリュックひとつで足りる人もいます。
旅行専用のアイテム
■物が多い人
旅行専用のアイテムをたくさん持っていることが多いです。
スーツケースは大中小といろいろなサイズを1人でいくつも揃えています。
また、旅行の時しか着ない服、旅行の時しか使わない洗面道具、旅行用のタオルやパジャマに至るまで、旅行専用のアイテムを勢揃いさせております。
クローゼットの中が旅行用のアイテムで半分近く埋められているといったケースも。
■物が少ない人
日常で使う物を旅行にも使いますので、「旅行専用アイテム」はほとんどありません。
旅行に限らず、○○専用といった限られた機会にしか出番がないような物は持たないことが多いです。
旅先で処分する
■物が多い人
旅行専用アイテムがあります。使用回数は多くないので傷みが少なく旅先で処分するということはあまりありません。
「旅行の時は最高の装いをしたい」と考える人も多いかもしれません。新品のアイテムを旅行で初めて使う場合が多ければ、旅先で処分するような使い古した物はリストアップされないでしょう。
■物が少ない人
捨てようと思う物を最後に旅行で使い、旅先で処分します。
買い換えようと思う服や下着などがその代表です。旅先で捨ててくるので帰りは荷物が減ります。
お土産
■物が多い人
旅のお土産を「物」で残します。キーホルダーがその代表例です。
1個1個は小さな物でも、ずっと物として残るので、どんどん増えていきます。
■物が少ない人
旅のお土産は「消えもの」にします。お菓子などの食べ物が代表的です。
善悪ではない
旅行が好きで毎月のように旅に出かける人は、専用アイテムがあるほうがサッと準備ができて合理的と考える人もいるかもしれません。
あるいはしょっちゅう旅をするから、日常の延長に旅行があるという考えの人もいるでしょう。
それによって、持ち物の量は変わります。そこで重要なのは、物の多い少ないは良い悪いではありません。自分がどのように物と関わりたいかを知ることが大切です。
旅・整理収納、どちらも、どのように過ごしたいか、自分の理想があるはずです。
荷物が増えてもアイテムがたくさんあるほうが便利と感じるのか、少ない方が身軽に過ごせると感じるのか。
そして、どちらかに極端に振り切っているのではなく、多くの場合中間の立ち位置のことが多いのではないかと思います。
私はできるだけ少なくしたい派なので捨てる服を旅行に持っていくことも多いですが、旅行の時しか使わない専用アイテムもあります。
自分の「こうでありたい」をベースに、最適な状態を自分で選んで楽しむ、ここに共通点をとても感じるのです。
そしてどちらもとても好きなことだとしみじみ思います。