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【ストック管理】次の購入は残り1週間になってから【持ち過ぎない習慣を身につける】

整理収納アドバイザー渡部夏代整理収納アドバイザー

家の中をすっきり片付けたい時は不要な物を捨てることに注目しがちです。

「壊れている○○」「持っていることを忘れていた○○」「使わない○○」など。

確かに、家の中からそういう物を取り除いていくと片付けが進みます。

しかし、もっと徹底的にすっきりさせたいなら、必要な物の数をコントロールするのはとても大切です。

使う物=必要な物

ペーパー類や洗剤などの消耗品は使う物なので不要品ではありません。

物の整理をして仕分けする時は「必要な物」として保管の対象となります。

問題はその数

いずれ使う物だから必要な物という判断は良いのですが、その数が多過ぎると問題が起こりやすいです。

例えばトイレットペーパーを200も300も保管しようとすると、家の収納が足りなくなります。

収納が足りなくなる→定位置がない物が発生→管理できなくなる→散らかるという良くない状態に陥ります。

不安からストックの数がどんどん増える

「病気になったら困るから」「忙しくて買い物に行けなかったら困るから」

そんな不安を抱えてストックを常に多めに持っていると、今度はその数でも安心できなくなります。

「災害が起こったら困るから」「感染症による外出自粛で買いに行けなくなったら困るから」など。

そういった不安がよぎると、今まで10あれば十分だったのに、20あっても30あっても不安な気持ちが拭い去れなくなってしまいます。

結果、ストックの数は無限に増えていきます。無限のストックが家の散らかりの要因になっていることも多いです。

残り1週間分になるまで買わない

部屋の散らかりの理由が過剰なストックかもしれないとお心当たりがある人は、ストックを限りなく少なくしてみる挑戦をしてみましょう。

例えば、消耗品は残り1週間分を下回るまで少なくならないと次のを買ってはいけないというルールにします。

トイレットペーパーなら、1日に1ロール消費するご家庭なら7ロール以下になるまで次のを買ってはいけないという決まりです。

ストックの残りが少なくなってくると不安でたまらなくなるかもしれません。そんな気持ちになった時はなぜ不安なのか考えてみましょう。

なぜ不安か?

例えば、体調を崩して買い物に行けなくなったらどうしようと不安になる場合、体調を崩して1週間寝込む可能性は年に何回くらいあるでしょうか?

普段健康な人が1週間も寝込むことは頻繁にないと思いますし、1週間も寝込む場合は異常事態です。そんな時は迷わず誰かに頼りましょう。頻繁に体調を崩して寝込むなら、そもそも健康管理の見直しです。

忙しくて買い物に行く時間がなくなったらどうしようと不安になる場合はどうでしょう?1週間のうちに一度も買い物に行けないほど超多忙でしょうか?買い物の時間すら取れない激務の連続なら、やはりこれも時間の使い方に問題がありそうです。

そう考えると、不安はストックの量ではなく、別のところに原因があるのかもしれません。

少ないストックの習慣

家の中が散らかるのは物が管理されていないから。管理できない多くの原因は物の量が多いからです。

残り1週間分でなくなる量になってから買い足す習慣にすることができたら、物の量を少なく保つことができます。

物の量が少なければ把握しやすく管理もしやすいです。散らからないすっきりした空間にしやすくなります。
「それにしても1週間分のストックでは足りない」と思うなら、すっきりの習慣がしっかり身について、不安な気持ちにもならなくなってから、空間の許す範囲でストックを増やしてみると良いです。

「どうせ使う物だから」という物もよくよく考える

年末に駆け込みでふるさと納税の寄付を行った方も多いと思います。

「どうせ使う物だから」と大量のペーパー類や洗剤類を返礼品に選んで、届いた品が家の中を埋め尽くしているなんて経験はありませんか?

必ず使う物だとしても、その家に合った量があります。それを超えてしまうと乱れの元になりますので、よくよく考えてから家に入れるようにしましょう。

整理収納アドバイザー

整理収納に関する発信を行います。筆者が幼少期好きだった遊びは『引き出し整理』。物心付いた時から片付け好きの人生を送っているが、基本的には面倒くさがりです。よって「面倒なことをいかに面倒と感じずにできるか?」を日々探求しております。現在は札幌市を中心に家庭の整理収納サポートと企業の環境改善、および整理収納に関する資格講座を開催中。ファイリングの資格も保有し、情報資産管理指導者として書類整理のサポートも行います。

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