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新助っ人キャスパー・ユンカーがデビュー戦弾も引き分けに終わる。

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

YBCルヴァンカップ グループC 第5節。浦和レッズは、アウェイに乗り込んでの柏レイソル戦に挑んだ。

上位2チームがプライムステージに進出することができるグループリーグ。グループCは4チームが勝ち点3以内にひしめき、全チームが予選突破の可能性を残す大混戦となっている。

この試合、先月浦和レッズに加入した新戦力、デンマーク人ストライカーのキャスパー・ユンカーがこの試合で初先発を果たした。

試合は、そのキャスパー・ユンカーがいきなり決定力をみせる。9分、ダイヤゴナルのランニングでディフェンスの裏を取ると、左足を一閃。先制ゴールを決めた。ユンカー選手は試合後、「前半にゴールが決められて良かったと思います。自分のプレーを見せることが出来たのは嬉しい」と、デビュー戦でのゴールを喜んだ。

その後は、柏レイソルが反撃に出て、主導権を握るが、得点はならず。前半は1-0で浦和レッズがリードして折り返した。

後半に入ると、柏レイソルが猛攻。59分に、コーナーキックを柏のFWアンジェロッティが頭で合わせて同点に追いつく。さらに20分には、浦和のMF小泉佳穂が、柏のMF仲間隼斗をペナルティーエリアで倒してしまい、PKを与えてしまう。これをFWアンジェロッティが落ち着いて決めて柏が逆転。84分には、ゴール前の混戦の中から柏のDF古賀太陽が追加点を決めて、柏が3点目。試合はこれで決したかと思われた。

しかし試合はアディショナルタイムに動く。92分、コーナーキックのチャンスから、浦和のFW興梠慎三が中央に落とした所を浦和のMF伊藤敦樹がボレーシュートを決めてゴールで、1点差。さらに93分、浦和のMF関根貴大が裏に抜け出してGKと1対1となり、これを冷静に決めて3-3の同点とした。関根選手は、試合後「最後の局面で結果が残せる選手になりたいので、今日みたいなゴールは自分の中でもうれしいゴールです」と、ゴールを振り返った。

試合はこのまま終了となり、激しい撃ち合いとなった試合は痛み分けとなった。

この結果グループCは、1位横浜FCが勝ち点7、2位湘南が勝ち点7、3位浦和が勝ち点6、4位柏が勝ち点5と、大混戦は変わらず。予選突破は、5月19日に行われる、最終節の第6節まで分からなくなった。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「選手たちは最後まで諦めずに、最後の最後まで戦って同点に追いついたということで、最後は相手次第ではなくて自分たち次第で突破できる可能性を残したという良かった所もあるので、気を抜かずに、次の試合も最後の最後で勝ち抜けられればと思います」と、試合を振り返った。

浦和は最終節の横浜FCに勝利すれば予選突破を決めることができる。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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