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再び”台風のたまごのたまご”低圧部が発生

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

再び”台風のたまごのたまご”が発生

天気図の推移(気象庁発表資料に加工)
天気図の推移(気象庁発表資料に加工)

先月の終わり、フィリピンの東で発生した”台風のたまごのたまご”の低圧部は3日(日)フィリピン付近に達したあと、天気図上からは姿を消し、消滅しました。

しかしタイトル画像の赤丸内の雲域がややまとまりを見せており、きょう6日午前9時、天気図上で再びLマークの低圧部という解析になりました。

つまり”台風のたまごのたまご”が再び発生したことになります。

ではこの”台風のたまごのたまご”は台風1号へ発達する可能性はあるのでしょうか?気象庁がきょう夕方に発表したあさって8日(金)までの予想天気図によると、少なくともあさってまではあまり発達することなく、中心付近の気圧は1010hPaのまま、ゆっくりと北西方向へ進む予想となっています。

来週にかけてフィリピンの東を北上する計算も?

ごく少数派の計算(ウェザーマップ)
ごく少数派の計算(ウェザーマップ)

気象庁を含め、きょう解析されている低圧部の今後の計算結果(数値予報)を示したものは種々ありますが、特に顕著に発達をみているようなモデルは、今のところ、ほとんどないように見受けられます。

ただ、ごく少数派ではありますが、中には上図のように低圧部付近で雲域がまとまり、中心付近が特定できる熱帯低気圧のような形で、来週にかけて、フィリピンの東を北上させる計算もあります。

今後、台風へ発達する可能性は小さく、先日と同じように再び消滅する可能性もありますが、今後の動向に一応注目したいと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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