Yahoo!ニュース

お題だけ勝手に貰って人事向けに解説してみた・1~「インターン不参加は不利?」(読売・2・23)

石渡嶺司大学ジャーナリスト
(写真:アフロ)

◆どうせ新聞連載もないことだし

就活・大学取材が今年で19年目の石渡です。

1月に『就活のワナ』、3月に『大学の学科図鑑 改訂版』を出しまして、これで著作が合計31冊。という中堅~ベテランの域に入りつつある今日この頃ですが、実は今年は新聞連載がありません。

デビュー3年目あたりで時事通信配信の大学連載を持ったのが初。その後、地方紙、全国紙でそれぞれ就活連載を担当していました。

が、その就活連載が全国紙では2019年(毎日新聞/2014年~)、地方紙では2020年(北海道新聞/2014年~)にそれぞれ終了し、2021年2月現在はゼロに。

で、その新聞連載がない鬱憤をここで晴らす…というわけではありません。

新聞等での就活相談コーナーや関連記事は、いうまでもなく、その対象は就活生です。

で、そのお題だけもらって、その質問が出る背景や分析を、人事担当者向けに特化して書いていく、これは、この有料版ならではの企画、かつ、自分にしかできない話、と考えた次第。

3月以降は、関連記事スクラップは毎日(休刊日を除く)。そして、この「お題だけ勝手に貰って人事向けに解説してみた」企画は不定期ながら、月2回は出せるように頑張ります。

※なお、同様の企画を教育関係者向けとなる「お題だけ勝手に貰って教育関係者向けに解説してみた」を月2回程度は更新予定です。

◆「インターン不参加は不利?」

というわけで、本企画1回目は読売新聞就活on面の相談室記事(2021年2月23日)から。「インターン不参加は不利?」との就活生の質問に文化放送キャリアパートナーズ・就職情報研究所長の平野恵子さんが回答しています。

平野さんはインターン不参加の代替手段として、OBOG訪問と有価証券報告書について触れています。

私も代替手段としては同感です。

なお、記事詳細については読売新聞をどうぞ。

◆なぜ学生はインターン不参加を気にするのか

で、ここからが本企画の肝、人事担当者向けの解説です。

本稿では、「なぜ、学生がインターン不参加を気にするのか」「22卒向けのアナウンス・23卒向けのインターンはどう設計するか」、この2点について解説していきます。

まず、1点目、「なぜ、学生がインターン不参加を気にするのか」について。

例年、インターン不参加ないし選考落ちだと、本選考でも不利になるのではないか、あるいは、そもそも選考参加を敬遠した方がいいのではないか、と考える就活生は存在します。

しかし、今年の22卒については、この不利を怯える就活生が例年以上に多い印象があります。

その背景としては、コロナ禍による夏インターンの大幅変更、採用時期の分割化、この2点が考えられます。

前者の夏インターンの大幅変更、これはコロナ禍以前からだ、とも言えます。

すなわち、夏にインターンを展開しても、長期であれ、1日であれ、採用にはどうも結びつかないのではないか、そう疑う企業が増えていきました。

その疑念が強まった2020年に起きたのがコロナショックでした。

各企業とも、テレワークだの、社外関係者の出入り制限だの、という中で学生を社内に入れるわけにはいきません。

それならば、と、夏インターンは中止ないし大幅縮小する企業が続出しました。

一方、22卒の学生は、21卒の就活生について、明暗が分かれたことを知りました。それがほかでもない、インターンです。

※以下、有料版読者にのみ公開。

項目は「採用時期の分割化も影響」「2卒へのアナウンスはどうする?」「23卒インターンはどうする?」の3項目。記事ボリュームは無料公開部分を合わせて、約3900字です。

この記事は有料です。
教育・人事関係者が知っておきたい関連記事スクラップ帳のバックナンバーをお申し込みください。

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

石渡嶺司の最近の記事