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Nintendo Switch後継モデル、3月発表の可能性が高まる?サードパーティも準備中かも

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:ロイター/アフロ)

Nintendo Switch後継モデル、通称「スイッチ2」の正式発表が近づいているとの噂は、何度かお伝えしてきました。今年3月末までに発表、年末には発売?という具合です。

ここに来て、それを裏付ける情報源が増えており、いっそう実現する可能性が高まりつつあります。

今年2回目のNintendo Directでスイッチ2をガッツリ紹介か

その1つは、ゲーム関連のリーカーとして知られるNate Drake氏の発言。ポッドキャスト番組Game & Talkにて「スイッチ2は3月に公開または発表される準備が整っているようだ」と述べています。

自らのポッドキャスト番組でも、Nate氏はこの見解を再確認。「昨年のGamescom(ドイツで開催されたゲームイベント。任天堂がスイッチ2をクローズドでデモしたと噂された)まで遡ると、自分が聞いたこと全てが3月に何かが起こると示している。ここ数週間でそれは再浮上し、スイッチ2が3月に公開または発表されるようだ」と付け加えています。

こちらは、ゲーム画像を詳細に分析するDigital FoundryのJohn Linneman氏との対談のためか、かなり情報量は多めです。

まず発表時期については、今年のGDC(ゲーム開発者を中心としたカンファレンス/今年は3月18日~24日開催)の前である可能性が非常に高いとのこと。先にスイッチ2の存在を公開してから、GDCでゲーム開発者やパートナー企業と話し合うというわけです。

そして今年初のNintendo Directは「パートナーダイレクト」になると発言。つまりファーストパーティ(ゲーム機を製造する企業が自ら開発に深く関わるゲーム)よりも、サードパーティタイトルの紹介に重きを置くということです。

なぜなら、そうすれば任天堂が6月のダイレクトをスイッチ2に全振りし(ファーストパーティタイトルはそれまでは伏せておく)、それから報道関係者に先行プレイを提供し、感触を得ることができるため。そして東京ゲームショウのような今年後半のイベントで一般ユーザーにもお披露目し、年末の発売に繋げられるという予想です。

Joy-Con非搭載の可能性もある?

対談相手のLinneman氏が技術に詳しいだけに、Nate氏はスイッチ2の予想スペックも掘り下げています。

  • 10GBが最低ラインだが、Linneman氏はSteam Deck(携帯ゲーミングPC)のスペックから、16GBもあり得ると予想
  • バッテリーの持続時間は大きな懸念事項。おそらく現行モデルよりも大容量バッテリーを積む
  • Nate氏はJoy-Conは搭載されず、ROG Ally(ゲームパッド一体型の携帯ゲーミングPC)に近いものになるかもしれないと予想。Linneman氏もJoy-Conは大成功には繋がらなかったと指摘し、自ら携帯時にもほとんどProコントローラーしか使っていなかったとコメント

ただし、これらは信頼性の高い情報源から聞いたわけではなく、あくまで2人の予想・推測に過ぎないため、話半分に聞いておいた方がいいでしょう。

ともあれ「スイッチ2が3月に発表」説は、海外ゲームメディアUniverso Nintendoの編集長であるFelipe Lima氏も同意。Nate氏のレポートにつき自らの情報源から裏付けを取り、任天堂と提携している複数の開発会社/パブリッシャーが発表準備を進めており、複数の小売店も予約販売開始に備えていると付け加えています

サードパーティもスイッチ2向けタイトル準備中かも

ほか、直接には発表・発売時期に言及していませんが、著名リーカーがスイッチ2向けの新作タイトルにつき情報を発信しています。

それはセガが昨年末、ゲームの祭典The Game Awards 2023(TGA)にて、『忍 -SHINOBI-』や『クレイジータクシー』『ジェットセットラジオ』(JSR)など懐かしの旧作をリブートすると発表したことに関するもの。

Xユーザーのみどり氏は「TGAイベントのタイトルは任天堂の次期ハードに登場する」「JSRリブートには新キャラクターが登場する」と主張。同氏はペルソナシリーズ(セガ/アトラス)の信頼できるリーカーとして知られ、『ペルソナ3 リロード』のタイトルを正式発表前に(ほぼ)的中させていました

これらの予想は、あくまで匿名の情報源がそう主張しているに過ぎず、今のところ任天堂はスイッチ2につき公式コメントやアナウンスを1つも出していません。新型ゲーム機を待つ楽しみを増す1つの材料と割り切った上で、新たな情報を待ちたいところです。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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