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フリーマンの復帰により、ビジオがロースター外となる。ベッツやロハスが戻ってきた時に外されるのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
キャバン・ビジオ(左)とフレディ・フリーマン(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月5日、ロサンゼルス・ドジャースは、フレディ・フリーマンを制限リストから復帰させ、それに伴い、キャバン・ビジオをDFAとした。

 ドジャースの40人ロースターには空きがあるが、ビジオはマイナーリーグ・オプションが残っていない。そのため、40人ロースターにとどめたまま、アクティブ・ロースターの26人から外し、マイナーリーグへ降格させることは、できない。

 ビジオは、6月にブルージェイズからDFAとされた後、トレードにより、ドジャースへ移籍した。それについては、こちらで書いた。

「殿堂選手の息子がブルージェイズにDFAとされる。ゲレーロJr.ではなく…」

「ドジャースに加入したビジオは二塁のレギュラーとなるチャンスあり!?」

 今シーズン、ブルージェイズでは、44試合で打率.200(110打数22安打)と出塁率.323、2本塁打。ドジャースに移ってからは、30試合で打率.192(73打数14安打)と出塁率.306、3本塁打を記録している。シーズン4本目、通算50本目のホームランは、父のクレイグ・ビジオがスタンドで見守るなか、ヒューストン・アストロズの本拠地、ミニッツメイド・パークで打った。

 野手の入れ替えは、ここからも続く。

 現在、ドジャースでは、5人の野手が故障者リストに入っている。マックス・マンシームーキー・ベッツミゲル・ロハスクリス・テイラーに、7月29日の三角トレードでセントルイス・カーディナルスから獲得した、トミー・エドマンがそうだ。

 AM570LAスポーツのデビッド・バッセーやSBネイションのエリク・ステファンらによると、デーブ・ロバーツ監督は、ロハスが今週中、ベッツは来週早々に復帰の見込み、と語ったという。それと前後し、エドマンも、アクティブ・ロースターに加わりそうだ。

 彼らに代わってロースターから外れるのは、ニック・アーメドアーメッド・ロザリオケビン・キアマイアージェームズ・アウトマンアンディ・パヘズの5人中3人だろう。

 ロハスとベッツに加え、エドマンも遊撃を守れることからすると、アーメドとロザリオが外されるのは、間違いなさそうだ。となると、あとは、外野手3人のうち、誰を外すか、という選択になる。

 キアマイアーは、7月30日にブルージェイズから移籍したばかり。ドジャースでは、ここまで2試合に出場し、5打数0安打、1四球だ。アウトマンの直近30試合は、打率.113(71打数8安打)と出塁率.232、2本塁打。パヘズの直近30試合は、打率.202(109打数22安打)と出塁率.267、0本塁打だ。

 アウトマンとパヘズは、マイナーリーグ・オプションが残っている。もし、キアマイアーをロースターにとどめておくなら、外れるのは、キアマイアーと同じ左打者のアウトマンではないだろうか。

 なお、順調にいけば、マンシーも、今月中に戻ってくる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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