レッドソックスはトミー・ジョン手術から復帰をめざす投手が好き!? 前エンジェルスのサンドバルに続き…
12月24日、ボストン・レッドソックスは、ミッキー・ギャスパーをミネソタ・ツインズに放出し、交換にジョバニ・モラーンを獲得した。
ギャスパーは、29歳のユーティリティだ。この夏にメジャーデビューし、13試合の23打席で18打数0安打、8三振(4四球と1死球)に終わったものの、AAとAAAの計92試合で打率.328と出塁率.440、12本塁打、OPS.970を記録した。マイナーリーグの通算は一塁手と捕手としての出場が多く、二塁と三塁にレフトを守ったこともある。
モラーンは、左のリリーバーだ。来年4月に28歳となる。2022~23年はどちらも30試合以上に登板し、2022年が40.2イニングで奪三振率11.95と与四球率3.98、防御率2.21、2023年は42.1イニングで奪三振率10.20と与四球率5.74、防御率5.31。2023年11月にトミー・ジョン手術を受け、2024年はマイナーリーグでの登板もなかった。制球に課題を残すものの、多投するチェンジアップは空振り率が高い。
今オフ、レッドソックスは、パトリック・サンドバルを2年1850万ドル(2025~26年)の契約で迎え入れた。サンドバルは、今年6月にトミー・ジョン手術を受け、先月下旬にロサンゼルス・エンジェルスからノンテンダー(契約解除)とされた。
今年2月には、リーアム・ヘンドリクスと2年1000万ドル(2024~25年)の契約を交わしている。こちらは、2023年8月にトミー・ジョン手術を受けた。2024年は、8月からマイナーリーグでリハビリ登板を開始したが、メジャーリーグでは投げていない。
来シーズン、サンドバルは全休の可能性も低くないが、後半に復帰すれば、トミー・ジョン手術明けの3人、サンドバル、モラーン、ヘンドリクスによる継投もあり得る。
2022~23年の2シーズンに、サンドバルは先発55登板の293.1イニングで奪三振率8.56と与四球率4.11、防御率3.50を記録した。ヘンドリクスは、2021~22年の2シーズンに、リリーフ127登板の128.2イニングで奪三振率13.85と与四球率1.61、防御率2.66。このスパンに挙げた75セーブは、ケンリー・ジャンセン(現FA)の79セーブに次いで多かった。
また、今オフ、レッドソックスに加わった投手のうち、ジャスティン・ウィルソンとウォーカー・ビューラーの2人は、トミー・ジョン手術からの完全復活をめざす。それぞれ、2022年の6月と8月に手術を受け、2024年にメジャーリーグ復帰。リリーフ60登板で46.2イニングと先発16登板で75.1イニングを投げ、ともに防御率は5.30を超えた。
レッドソックスと交わした契約は、ウィルソンが1年225万ドル(2025年)、ビューラーは1年2105万ドル(2025年)だ。どちらの契約にも、パフォーマンス・ボーナス(出来高)がついている。
ビューラーについては、こちらで書いた。