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HSPにとって自律神経が乱れやすい「原因」とバランスを「整える」クセについて

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

HSPが気を付けたい不調の一つに自律神経失調症があります。

自律神経とは意思とは関係なく、生命を維持するために働き続けてくれる神経の総称で、昼に優位に働く交感神経と夜に優位に働く副交感神経があります。

この2つの自律神経がバランスを取ることで、体を良い状態に保ってくれています。

しかし、自律神経は些細なことで乱れてしまうことがあります。

特にHSP気質を持つ方の多くは、日常生活のさまざまなことに敏感であったり、不安を抱きやすかったり、何気ないことでモヤモヤしてしまったり…など疲れを溜めやすい傾向があります。

疲労や心労は自律神経を乱す要因となり、継続すると心身にさまざまな不調が表れ、自律神経失調症を患う可能性も高まります。

そこで今回は、HSP向けに自律神経失調症予防のために普段から気を付けたいことや、リフレーミング(物事を違った視点でとらえ、ポジティブに解釈すること)のポイントについて考えていきたいと思います!

健康管理がバッチリでもHSPは自律神経が乱れやすい?!

HSPに限らず、現代人は自律神経が乱れやすい傾向があることがうかがえます。

原因はさまざまで、主なものとしては仕事のストレスや偏った食生活、睡眠不足や寝る前のスマホ操作などがあげられます。

これらは体に悪いことをしているため、自律神経が乱れても仕方がない状態です。

しかし、自身がHSPだと自覚している方の多くは、どちらかというと体に良くないと思うことはできるだけ避け、十分な睡眠時間を確保し、健康に人一倍気を使っている方も少なくありません。

にもかかわらず、自律神経が乱れてしまうのはどうしてなのでしょうか?

原因をいくつかあげてみます。

・いつも気が張っている

HSPの多くは、日常のあらゆることに不安や心配を抱き、何事もきっちりとこなさなければならないと、常に自分を戒めるかのように体に力が入った方が多くいます。

「人から嫌われたくない」「仕事で失敗をしてはいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」など、自分自身に厳しく、体は緊張状態であるため力を抜くタイミングがほとんどありません。

心身ともにオンとオフの切り替えが上手にできていないことが多く、頭痛や慢性的な肩こりに悩まされている方も多くいます。

・五感が優れている

HSPの特徴として、五感が優れていることがあげられます。

においや音、光など人によって、敏感に察知するものは異なりますが、不快だと感じてしまうと、体調不良につながります。

普段はそこまで気になるレベルではなくても、免疫力が落ちている時や精神的にストレスを抱えている時には、とても敏感になるといった声も聞きます。

そのような時は自律神経が乱れやすい傾向があることがうかがえるため、注意が必要です。

・体質に合わないものを食べてしまった

自律神経を乱す食べ物としては、カフェインが多く含まれているものやたばこ、お酒などがあげられます。

HSPの中には、香辛料や化学調味料、カフェインなどが多く含まれた食材を摂取すると、何らかの形で体に症状が出やすいという方も多くいます。

汗が出るくらいならまだしも、胃痛や胸やけ、下痢などの症状が表れるものは、体質に合っていないと言えるでしょう。

自律神経を乱す要因となるため、食べるのは避けた方が賢明かもしれません。

ポジティブにとらえ直すクセをつけましょう!

HSPの多くは普段からさまざまなことに不安を感じてしまいやすい傾向があります。

楽しかった友人との食事でも「失礼なことを言って、嫌われたのではないか?」と別れた後で急に不安になったり、周囲から評価を受けていることでも「自分にできるだろうか、本当に大丈夫だろうか?」と四六時中、考えたりしてしまいます。

そこで、不安や心配を感じたら、違った見方ができないか?リフレーミングをすることを提案します。

たとえば仕事や人付き合いで失敗したかも…と思ったら、そのことで悩むのではなく、どこが悪かったのか?どのように直せば良いのか?を反省してみましょう。

思い返すことはつらいかもしれませんが、ずっとくよくよするより、一度だけしっかりと思い出して、次は失敗しないぞ!という意気込みに置き換えましょう。

失敗することは決して悪いことではなく、自身を成長させてくれる大きなポイントになります。

失敗しない人はいませんし、何歳になっても失敗はします。

その時の考え方次第で、自分を大きく飛躍させることにつながるため、出来る限りポジティブにとらえるように心がけましょう。

まとめ

今回は自律神経が乱れる要因と物事をポジティブとらえ直すリフレーミングの方法について、触れてみました。

HSPの多くは、自身が持つ気質が影響して知らず知らずの内に、自律神経が乱れる言動を取っているかもしれません。

今回紹介した内容をもとに、日頃の生活を振り返り改善できるポイントを考えてみましょう!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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