新たな熱帯低気圧が発生し、今週末からの3連休にかけ日本の南へ?
低圧部は沖縄付近を西進、さらに新たな熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像にある台風11号は、きのう7日(土)午後3時頃、ベトナムに上陸し、その後勢力を弱めていて、きょう8日(日)午後には熱帯低気圧に変わる見込みです。一方、日本の南にある低圧部はゆっくり西進し、予想天気図にある通り、あす9日(月)午後9時に沖縄本島付近に進んだ後、大陸方面へ向かう予想です。
そして日本のはるか南海上にも、きのう7日(土)午後3時に新たな低圧部が発生しました。この低圧部は、予想天気図にある通り、あす9日(月)午後9時までには熱帯低気圧に変わる予想です。(TDマーク)
低圧部も熱帯低気圧も同じ熱帯擾乱(ねったいじょうらん)の仲間ですが、熱帯低気圧はその中心付近がハッキリしてきたもので、中心付近の風が強まれば、台風に名前が変わります。今の時期に、日本のはるか南海上(フィリピンの東海上)で発生する熱帯低気圧はそのほとんどが台風へと変わりますので、発生が予想される熱帯低気圧も今後、注意が必要な存在となるでしょう。
南西諸島をはじめ、西日本の太平洋側でも激しい雨に要注意
日本の南の低圧部は、あす9日(月)午後9時に沖縄本島付近に到達するでしょう。上図の通り、この低圧部の北側には活発な雨雲を伴っていて、沖縄や奄美では大雨となる心配があります。また台風とはならないまでも、風も強まる予想で、強風や高波にも要注意です。低圧部の動きが遅いため、今週11日(水)頃までは影響が残りそうです。
また低圧部周辺の暖湿気が西日本にも流れ込むため、四国や九州の南に向いた斜面でも、局地的に雨雲が発達し、激しい雨の降る所があるでしょう。さらに暖かな空気の影響で、西日本は体温を上回る猛烈残暑となる所も多くなり、特にあす9日(月)は東風のフェーン現象が起こる熊本、福岡、佐賀、長崎などで、38度から39度くらいまで上がる計算もあり、9月としては記録的な暑さとなるかもしれません。(関連記事)
新たな熱帯低気圧は強まりながら、3連休にかけ日本の南へ?
参考までに上図は最新のアメリカのGFSモデルです。新たに発生が予想される熱帯低気圧はスケールは小さいものの、台風とみられるような勢力に発達し、13日(金)午前3時には小笠原の南海上に北上する予想です。タイミング的にはこのあと、今週14日(土)からの3連休にかけて、日本の南へ到達するでしょう。
この他の諸外国モデルや日本のアンサンブル予報なども含めて、新たに発生する熱帯低気圧が3連休にかけて日本の南海上付近に到達する計算が多くみられますが、その勢力やタイミングなどは、まだかなりのブレ幅があります。今後も最新情報にご注意ください。