【京都市下京区】おひがしさんとその門前が面白い 花灯路が復活 3月24日に京都市初の市民緑地が誕生!
京都市初の市民緑地のオープンと「慶讃法要」でにぎわう東本願寺前を会場に同時開催される渉成園のライトアップとあわせて、2023年3月24日(金)から花灯路が復活し、「おひがしさん門前」の夜が彩られます。
東本願寺前商店会が企画し、東本願寺とおひがしさん門前未来プロジェクトが協力して進めるもので期間は4月29日(土)までとなっています。東本願寺から渉成園までの一帯に「京都・花灯路」の行灯200基を使用したライトアップが展開されます。
「おひがしさん」として親しまれる浄土真宗大谷派東本願寺は、3月25日~4月29日に「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」 を行います。
また、京都市では、東本願寺前の一帯がこれまで以上に「賑わい・憩いの空間」「歴史・文化発信の空間」「修学旅行生などのおもてなしの空間」となるよう、令和3年11月から「市民緑地」の整備を進めてきました。緑地面積 約10,000平方メートルが2023年3月24日から市民に供用開始されます。期間中は、京都ならではの雑貨やフードが並ぶ名産品店やマルシェが開催されるほか、平日にはキッチンカーが登場し、週末には子どものための遊具も設置される予定となっています。
3月25日~4月8日、4月15日~4月29日の夜間には、東本願寺の飛地境内地の庭園「渉成園」で、園内のライトアップが行われます。「渉成園」は、1641(寛永18)年に三代将軍・徳川家光から約1万坪が寄進され、石川丈山の趣向を入れた作庭がなされました。庭園には四季折々の花が咲きほこり、その景観は「十三景」と称されています。1936(昭和11)年には、文人趣味にあふれる仏寺庭園として、国の名勝に指定されました。
本願寺は、第11代顕如上人(1543~1592)の時代に、織田信長との戦い(石山合戦)に敗れ、大坂も退去して後、1585(天正13)年に豊臣秀吉により大坂天満に寺地を与えられ再興。さらに1591(天正19)年京都堀川七条に寺地を与えられ移転。顕如上人没後、教如上人が本願寺を継ぐも、秀吉より隠退処分をうけ、弟(三男)の准如上人が継職しました(現在の西本願寺)。
しかし、その後も教如上人は活動を続け、1598(慶長3)年秀吉没、1600(慶長5)年関ヶ原の戦いを経て、1602(慶長7)年京都烏丸六条・七条間の地を徳川家康から寄進されます。宗祖親鸞聖人の自作と伝えられる御真影を迎え入れ、阿弥陀堂、御影堂を建立し、新たな本願寺を創立しました。これが現在の東本願寺です。
東本願寺前商店会は、東本願寺の門前町で会員の多くがお寺にかかわる仕事に携わっていて、その深い縁から地域のコミュニティーとしての東本願寺との連携や東本願寺門前の活用に取り組んでこられました。
「おひがしさん門前未来プロジェクト」は、植彌加藤造園株式会社、株式会社エフエム京都、一般社団法人公共事業研究開発、東本願寺、株式会社ティーエーティー、UDS 株式会社(ホテルカンラ京都)、THE THOUSAND KYOTO、京都醸造株式会社の8法人が協力し、おひがしさん(東本願寺)を中心とした門前地域の魅力を再発見し、一体感のある情報発信、イベントなどの地域づくりに取り組んでいます。
みなさん、春の陽気に誘われてぜひお出かけしてみてください!
東本願寺(真宗本廟)(外部リンク)京都市下京区烏丸通七条上る常葉町754
おひがしさん門前未来プロジェクト(外部リンク)