池田エライザの新たな表現方法、アーティスト・ELAIZAの魅力全開の“こだわり”のセッションに密着
“時を超えた、ここでしか聴くことができないサウンド”がコンセプトの音楽番組『Sound Inn S』(BS-TBS)の11月20日(土)放送回に、ELAIZAとしてアーティスト活動をスタートさせた池田エライザが登場。3人のアレンジャー、スーパーバンド共にこだわりのセッション。感性と感性とが交錯し、本人の想像を超える唯一無二の世界観ができあがった瞬間を観ることができる。
9月にシングルを、11月に1stアルバム『失楽園』をデジタルリリース
女優、モデル、映画監督、写真家とマルチな活動で注目を集める彼女に、アーティストELAIZAという表現方法が加わった。これまで音楽番組や松本隆トリビュートアルバムなどで、その独特の雰囲気を湛える美しい歌声を披露し、注目を集めていたが、9月6日にデビューデジタルシングル「Close to you」を、11月8日に1stアルバム『失楽園』をそれぞれ配信リリースした。
「天は二物だけではなく何物も与えてしまった」(坂本昌之)
この日の一曲目は「Close to you」。どこか昭和歌謡のフレーバーを感じるディスコっぽいダンスナンバーを、坂本昌之がアレンジ。坂本が弾くピアノ、美しいストリングス、生バンドが作るグルーヴが、丁寧に歌詞を伝えるELAIZAの歌を、より生々しく、声の陰影を際立たせる。名手ジャー・パンファンの二胡の音が差し色になって、無国籍感を醸し出し、不思議な世界観ができあがる。坂本は彼女について「カッコよくて歌も雰囲気があって、天は二物だけではなくなく何物も与えてしまった感じです。もうひれ伏すしかない」と絶賛していた。
Yaffleなど様々な注目クリエイターが参加しているアルバム『失楽園』は、イギリスの詩人ジョン・ミルトンの叙事詩『失楽園』が由来となっている。今というこの時代について、政治や環境について、今伝えたいこと、考えて欲しいことを、自由に感性のおもむくままに創作し、ジャンルレスな音楽が詰まっている。
ラブソングが苦手なELAIZA流ラブソング「愛だの恋だの」
アルバムに収録されている「愛だの恋だの」は、十川ともじのアレンジで披露。十川が手がけた「エラーを起こしたアメリカンポップスをイメージして、90年代の渋谷系のようなアレンジ」のサウンドでリハを終えると、彼女は「楽しい!」を連発。本番を一発で歌い終えると「少女感が強い曲だったけど、このアレンジで少年感が加わって、ボーダレスな感じになって嬉しい」と瞳を輝かせていた。十川は彼女の歌について「シャルロット・ゲンズブールとかシルヴィ・バルタンのようなイメージ」と語り、オンリーワンの世界観を持つ世界的なシンガーの名前を挙げていた。
変幻自在の声、その圧倒的な表現力
彼女の声は歌によって様々な表情を見せる。ウィスパーボイスは心地よく、癒してくれ、おなかの底から出ているような地声はどこまでも力強く、時に凛として、時に可愛らしく、自由自在に操る圧倒的な声の表現力が魅力的だ。
打ち込みサウンドを全て生音で表現した斎藤ネコのアレンジに感激し「記念に楽譜ください」
そんな彼女の表現力に注目して聴きたいのが、アルバムのラストを飾る「惑星」だ。詩人・最果タヒが詞提供したトライバル調のバラードで、この日は斎藤ネコがアレンジを手がけた。「打ち込みの音を譜面に全部起こして、オーケストレーションしました」と、彼女がこだわって作った一音一音と丁寧に向き合い、それに応えるように斎藤も一音一音丁寧に紡いでいった。そんな壮大さと繊細さと、全てを包み込むような、懐の深さを感じさせてくれるアレンジに導かれるように歌う彼女の歌は、生命力に溢れ、聴く人全ての心に潤いを与えてくれるようだ。極上のセッションが生まれた瞬間だ。感激した彼女は斎藤に「すごく楽しかったです!この楽譜いただいてもいいですか。部屋に飾りたいです」と興奮気味にお願いをしていた。
「全てが愛おしい時間でした」(ELAIZA)
全てのセッションを終えたELAIZAは「素晴らしい演奏の一つ一つを全身で感じながら歌う瞬間は色褪せることのない素晴らしい経験となりました。本番、リハーサルとは違い張り詰める空気が、メロディーとともに解けていく瞬間がとても好きでした。全てが愛おしい時間でした」とその素晴らしい音楽体験に感激していた。
ELAIZAとスーパーバンドがセッションを繰り広げる『Sound Inn S』(BS-TBS)は11月20日(土)18時30分からオンエアされ、番組放送終了と同時に「Paravi」で未公開映像と共に独占配信される。