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米TV局が報じた「NBAビッグマンBEST5」

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズンのNBA開幕を控え、CBSがビッグマンベスト15名を発表した。賛否両論あるだろうが、ここではその上位5名をご紹介したい。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 1位はミルウォーキー・バックスのPF、ヤニス・アデトクンボ。これは異論無しだろう。

 昨シーズン、NBAチャンピオンとなり、ファイナルのMVPを受賞した姿は記憶に新しい。2019年、2020年と連続でリーグMVPも獲得しており、昨シーズンはオールスターでも最優秀選手に選ばれた。

 昨季の開幕直前にバックスとの契約を延長。「このチームでチャンピオンになりたい」と語ったギリシア人の発言は、ミルウォーキーファンを熱くさせた。

 そして、プレイオフで左膝を負傷しながらも、早々とコートに復帰し、魂のプレーを見せ続けた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210713-00247582

 まだ26歳。自らの時代を築けそうな星だ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2位は、昨季のリーグMVP、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチである。彼もアデトクンボと同じ26歳だ。

 セルビア人Cであるヨキッチには水球の経験があり、そこで体得した技術をゴール下で発揮する。なにしろ、ボールタッチが柔らかい。背番号15をナゲッツ内で大きく輝かせている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210524-00239422

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 3位はフィラデルフィア・セブンティシクサーズのC、ジョエル・エンビード(27)。

 カメルーン出身で、身長213センチのエンビードが波に乗ると手が付けられない感がある。しかし、ケガが多い点が気掛かりだ。昨シーズンも右足半月板の故障に悩まされていた。力強いプレーを見せる反面、腰を折って膝に手をやりながら痛みに顔を歪める光景も目に付いた。

 万全のコンディションで新シーズン開幕を迎えることを祈る。

 ベスト3の顔ぶれは、全てアメリカンではない。世界最高峰のリーグが、いかに世界中のバスケットボーラーにとって夢の舞台であるかを物語っている。 

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 4位はロスアンジェルス・レイカーズのPF、アンソニー・デイビス(28)。"KING"レブロン・ジェームズとの相性は良く、レイカーズの看板となっているが、昨シーズンはケガに泣き、長期欠場を余儀なくされた。

 KINGとデイビスが離脱する前のレイカーズは、首位を走っていただけに、昨シーズンの悔しさをぶつけてほしい。

 ラッセル・ウェストブルックら、新たなメンバーとの連係はどうなるか? 何かやってくれそうな気配だ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 5位にはニューオーリンズ・ペリカンズのPF、ザイオン・ウィリアムソン(21)が入った。

 デビュー時からバスケット界の期待を一身に集めていたが、早くも3シーズン目に入る。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200226-00164513

 表情には初々しさが残るが、コートでの彼は逞しい。どこまで伸びるか、楽しみな逸材だ。

 現地時間、10月19日、ついに新シーズンがスタートする。今季も世界中のファンに喜びを届けてくれるだろう。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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