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リアカーでお菓子を売り歩いた創業者の「子どもを想う母親のおやつ菓子」【神戸市・元町ケーキ】

Hinata J.Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

元町商店街を歩いていて、ちょっと一息つきたくなって思い浮かんだのが「元町ケーキ」。

ほわっと癒されるようなイメージが浮かんでくるのは、ここの看板メニューの「ざくろ」というケーキの雰囲気からなのかも知れません。

「ざくろ」は、ふんわりと焼き上げたスポンジケーキに甘さ控えめの生クリーム、そしてトップにイチゴが乗っているとてもシンプルなケーキ。その人気っぷりは凄いようで、この日もショーケースにはずらりとざくろが並んでいました。

シンプルなだけに飽きがこない味。そのうえ税込で320円というお値段も人気の理由のひとつなのかも知れませんね。ここのケーキはほとんどが300円台なので、日常で食べるにも気軽に購入できるのが嬉しいところ。

こちらはチョコレートのシフォンケーキ370円。大きめのサイズで食べ応えありです。チョコのシマシマ模様が美しい、見た目もキュートなケーキです。後ろから見るとこんな感じ。

この日は家族三人で行ったのですが、選ぶケーキも三人三様。私が選んだのはいちごのタルト370円です。しっとりタルトと、いちごの甘酸っぱさ、カスタードと生クリームとのバランスが絶妙ですね。

入り口を入ってすぐのカウンター席に座って、ぼんやりと外を眺めながらケーキを食べ、冷たいアイスコーヒーをゴクリ。スイーツタイムは癒しの時間。

後ろを振り返ると、箱に入った焼き菓子が並んでいました。灯台の形をしている「灯台クッキー」の可愛いボックスには、ごまボーロが入っているようです。神戸っぽい。

さらに店内を見渡すと、焼き菓子の箱と共に表彰楯が並んでいました。ここに77年の歴史が見えるようです、数多くの賞を受賞されているようで別の場所にはトロフィーの姿も。

この6月に行われた「第63回西日本洋菓子コンテスト」では元町ケーキから3名のスタッフが参加、なんと全員が入賞という快挙を遂げられたそうですよ。老舗の底力ですね。

リアカーにてお菓子を売り歩いた創業者の「子どもを想う母親のおやつ菓子」をコンセプトに、誕生したという元町ケーキ。素朴で優しいイメージはそこにもあったのですね。

本店には外席もあり、秋からは外でのスイーツタイムも心地良さそうです。ぜひ買い物帰りのひと休憩に、ほっこりしに行ってみては。

元町ケーキ 本店

元町ケーキ 本店 (外部リンク)
本店定休日 水・木曜日(祝日の場合は営業)
営業時間  10:00〜18:00
神戸市中央区元町通5丁目5-1
078-341-6983

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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