特定外来生物って?釣り人なら必ず知っておくべき理由
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突然ですが「特定外来生物」という言葉をご存知でしょうか?
人によっては聞きなれない言葉かもしれませんが実は結構身近な問題で、知らないがためにトラブルに巻き込まれてしまうことも。
そこで今回は、特定外来生物の意味と、釣り人なら必ず知っておくべき理由について紹介します!
特定外来生物って?
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釣り人が特定外来生物について知っておくべき理由の前に、まずは特定外来生物とは何かについてお話しします。
まずは環境省のHPで紹介されている文章を確認してみましょう。
「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。(環境省HPより)
少し難しいと感じるかもしれませんが、簡単に説明すると本来日本に生息していなかった生き物で、日本の在来種を脅かしたり、農業等に影響を与えたりする生き物のことです。
有名な生き物だとブラックバスやウシガエル、あと2023年6月には条件付きではありますが、ペットでお馴染みのアメリカザリガニやミドリガメ(アカミミガメ)が指定されることになっています!
釣り人が知っておくべき理由
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それでは本題の、特定外来生物について釣り人が知っておくべき理由について紹介します。
それは特定外来生物の扱いについては法律で禁止されている行為がいくつかあって、それらを違反すると罰則の対象となってしまうんです!
禁止行為には許可のない飼育や、生きたままの持ち運び等が該当して、罰則は違反内容にもよるのですが、個人だと「懲役3年以下または300万円以下の罰金」と、非常に重い罰則が課されることもあります。
釣り人の身近にいる特定外来生物
まさか自分には関係ないと思っている釣り人の方も、知らないが故に自分が当事者になってしまうこともあります。
というのも、釣り人の周りには意外とたくさんの特定外来生物がいるんです!
今回は僕が釣りをしていて、実際に釣り上げた特定外来生物を紹介します。
ブラックバス
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北米原産の魚で釣りのターゲットとして人気ですが、在来の魚や甲殻類などを捕食することや、強い繁殖力、環境への適応力から生態系を脅かしていると考えられています。
ブルーギル
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北アメリカ原産の魚で、バス釣りをしているとよく釣れます。こちらも日本の在来種を捕食する他、爆発的な繁殖力で生態系を脅かします。
アメリカナマズ
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北アメリカ原産の魚で、最近は勢力を拡大していて、川やや湖などいろんなところで釣れます。体も大きく非常にたくさんのエサを食べるため、生態系への影響も大きいです。
淡水域で釣りを楽しむ方には身近な魚ですし、実は過去には釣り人が釣ったブラックバスを生きたまま持ち運んで逮捕された事例もあるんです。
特定外来生物は環境に与える影響が非常に大きく、根付いてしまうと環境の修復が困難である他、その駆除にも多額の費用が掛かります。
トラブルに巻き込まれないためには
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釣り人として特定外来生物のトラブルに巻き込まれないためにも、まずは特定外来生物法で禁止されていることについて確認してみましょう。
基本的には飼育や運搬、野外への放出、譲渡、販売などが禁止されていますが、釣り人として関わりのあるところだと、釣った後の生き物を「生きたまま持ち運ばないこと」に気を付ければ殆どのトラブルは避けられると思います。
また勘違いされることも多いのですが、釣り上げた後の外来生物は必ず殺処分しなければならないのかというとそうでもなく、条例で禁止されている地域以外はリリースも認められています。
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たまに釣り場の近くで外来生物が干からびているのを見かけるのですが、恐らくだいたいが釣り人の方が殺処分するために水に返さずに陸に放置したのだと思います。
外来生物を繁殖させないことも大事なのですが、釣った魚を放置することで異臭や獣害など別のトラブルに発展するケースも多いです。
そのため釣り上げた場合はリリースするか、殺処分をする場合はその場で締めて持ち帰って処分、できない場合は殺処分はせずにリリースするのが良いと思います。
今回は特定外来生物についての紹介や、釣り人が知っておくべき理由について紹介しました!
特定外来生物は日本の在来種を脅かすなど環境面での影響が大きいのですが、多くの生き物が人間によって持ち込まれていて生物自体に罪はないと思っているので、食べるなどの形で形で関わっていきたいと思っています。
なるフィッシュでも過去に特定外来生物であるブラックバスを実際に食べている動画をアップしているので、興味がある方はぜひご覧ください。
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