藤本美貴さん登壇 『睡眠の日』に映画館でヨガ?『睡眠映画祭』で“ニードラ”体験
きょう9月3日は『睡眠の日』。まだまだ残暑が厳しいですが、みなさん、快適な睡眠、とれていますか?
睡眠の日は、「睡眠についての正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与」を目的に、“ぐっすり”という語呂合わせから、2011年に精神・神経科学振興財団と日本睡眠学会によって制定されました。年に2回あり、3月18日が『春の睡眠の日』、9月3日が『秋の睡眠の日』とされています。
『睡眠の日』にちなみ、都内の映画館で興味深いイベント『睡眠映画祭』が開催されました。“睡眠”と“映画祭”というワードから、「眠りに関係あるジャンルの映画を見るイベントかな?」と思ったのですが、一風変わっていたので取材することに。今回は、元テレビ局芸能記者で現・フリー記者のコティマムが、『睡眠映画祭』についてご紹介します(構成・文=コティマム)
睡眠の悩みの原因トップは”ストレス” 藤本さんの悩みは?
イベントの正式名称は、『還元型コエンザイムQ10プレゼンツ “効率回復” 睡眠映画祭』。化学メーカーの株式会社カネカが主催し、ヨガスタジオ・LAVAとコラボして、「映画館で睡眠について学び、実際に眠りへと誘う体験」ができる一日限りのイベントです。抽選で選ばれた「睡眠不足や披露を感じる女性」が100人集まりトークショーとヨガ体験を行い、睡眠について理解を深めます。
カネカは『還元型コエンザイムQ10』を研究・開発し、世界で初めて量産化に成功。この『還元型コエンザイムQ10』の成分は「睡眠の質の改善に役立つことが分かっている」ということで、「日々の健康、睡眠の質の改善、疲労回復に役立ててほしい」という思いから、『睡眠の日』に同イベントの開催を企画しました。
前半のトークショーでは、アイドル出身で3児のママタレントとしても活躍する藤本美貴さんと、元大手航空会社の国際線客室乗務員で、日本睡眠改善協議会上級睡眠改善インストラクターの安達直美さんが登場。睡眠やストレスにまつわるトークを行いながら、ストレスとの付き合い方や質の高い睡眠をとる方法などを語りました。
東京医療保険大学が20~60代を対象に実施したアンケートによると、睡眠の悩みの原因のトップは「ストレス」。藤本さんも普段の生活でのストレスについて聞かれ、「お仕事でのストレスというよりも、子育て。子育ては自分のことではないので、『こうしたらいいのに』と思ってもなかなかうまくまわっていかない状況に、『あぁ……』っと思うことは多々あります」と告白。
夏休み中も部屋が汚れ、子どもたちのケンカが勃発したといい、「ストレスまみれでした」と苦笑い。それでも、「私は『死なない』をテーマに生きている。別に洗濯を1回しなくても死なないし、ご飯を作らず外食やテイクアウトしても死なない。できる時にやる」と、ストレスを溜めない考え方を明かしました。
睡眠のサイクルは90分 眠れない時は寝室を出てもOK
この日は事前に募集した来場者からの質問にも回答。「どうやって自分の時間や睡眠時間を確保しているか」という質問に藤本さんは、「『仕事が自分の時間』という感じはあります。子どもと離れて違う人と話をすることで、子どもとの疲れはちょっと解消されたりもする」と説明。普段の睡眠時間は5~6時間で「足りていない自覚」はあるといい、「仕事がない時や日中などに、こまめに寝るしかない」と語りました。
安達さんによると、「こまめな睡眠」は実は睡眠の質にとっては良いとのこと。「お子さんが小さい時は、子どもの命を守るためにどうしてもお母さんの睡眠は削られてしまう。スキマ時間を狙った“分断睡眠”でも十分です」とアドバイスしました。
また安達さん曰く、「仕事や緊張するイベントの前に眠れない」という悩みには、「眠れない時に無理にベッドで過ごさず、一度リビングなどに移動するのも効果的」とのこと。「これには科学的根拠があり、小さい眠気は90分サイクルで来ます。強い眠気が来たらその時に寝るのが一番ですが、そのタイミングを逃すと次に睡眠のサイクルがくるのが90分後なので、眠れない時は次のサイクルを待つためにリビングへ移動したり、他のことをするのもオススメです」と伝えました。
さらに、スマホを見ながらの”寝落ち”にも言及。「ブルーライトがあるので、本来はオススメしませんが、距離を離して短い時間見るくらいなら大丈夫です。スマホを見ない方がストレスになるなら、短時間で見てください」と語りました。
映画館で瞑想体験 ヨガニードラで心と身体を緩める
イベント後半では、ヒーリングミュージックが流れる映画館のスクリーンに星空の映像が。さらにはキャンドルもたかれ、「ヨガニードラ」を体験する時間に。
「ニードラ」とはサンスクリット語で「眠り」のこと。「ヨガニードラ」は「眠りのヨガ」と呼ばれ、瞑想技法を織り交ぜたヨガ体験です。この日はLAVAのインストラクターがスクリーン前に座り、椅子(いす)に座ったままできる「ヨガニードラ」を実施し、100人の女性が座席で体験しました。
靴をぬぎ、膝元に置いてある荷物も座席下に移動させ、身体が少しでも緩む状態にしてからスタート。インストラクターさん曰く、「静かに自分の心を感じて、身体を緩めていきます。眠くなったらそのまま寝てしまって大丈夫です。『寝ているか寝ていないか、ギリギリのところでまどろむ』のが理想」とのことで、鼻呼吸や腹式呼吸をしながら、首や額、指1本1本に入った力を緩めていきます。
筆者は撮影をしながらだったので、完全に緩みきることは難しかったですが、鎖骨の流れを通したり、お腹や肋骨、胸に空気が入るのを意識したりと、短時間で自分の体に意識を向けることができました。
と同時に、普段いかに自分が浅い呼吸をして過ごしていたかを痛感。目を瞑って鼻から呼吸をするだけでも、目と身体がスッキリしたので、日々の生活の中で身体を休ませる『睡眠』がどれだけ大事なのかを実感できた気がします。「映画館でヨガ」というのはなかなかできない体験でした。
『睡眠』について改めて考えてみるキッカケになった『睡眠映画祭』。みなさんも、今日9月3日をキッカケに、寝具を変えたりアロマをたいたり、ヒーリングミュージックを聞きながらストレッチしたりと、質の良い睡眠をとる工夫をしてみてくださいね。
取材に関する記事については「『花火師』って「花火を作る人」? それとも「打ち上げる人」? 花火屋さんに聞いた“業界言葉のお話”」もご覧ください。※スマホからご覧の方は、プロフィールからフォローしていただくと最新記事の見逃しがなくおすすめです。リアクションボタンもプッシュしていただけると、励みになります!今後も記者目線で、「ちょ~っとだけタメになる(?)」言葉解説をつづっていきます。
※今回の記事は取材と掲載の許可をいただいた上で公開しています。