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成田空港の無料コワーキングスペースは最強!有給休暇を取らない海外旅行出発日のコアタイムとの戦い方

タイ旅行ライター吉田彩緒莉タイ大好きトラベルライター
ワクワクの出発日も仕事しなけりゃならない日もある

海外旅行出発の日、休む?休まない?

海外旅行出発日、有給休暇を取るべきか否か、非常に悩むものだ。
海外旅行の場合、飛行機に乗っている時間だけではなく空港までの移動時間、出入国、ホテルまでの移動時間もカウントされる。そうすると、最も近い韓国旅行も午前に飛び立つ場合は半日以上、仕事はできない。もちろんもっと遠ければそれ以上だ。

コロナ禍以降、リモートワークの一般認知度が上がり、リモートワークやハイブリッド勤務をしている人も増え、労働環境の整備からフレックスタイム制の導入も多い昨今、有給休暇を取らず出発できると言う人も増えている。

筆者はリモートワークの上に、渡航中全てを休暇にしないワーケーションでタイに渡航することが多い。メリットは、航空券の高いゴールデンウィークやお盆、年末年始を挟んで、渡航ができるため航空券料金を抑えられること、そして長期でタイにいられることだ。
リモートワークのワーケーションでは、平日はあくまでも日本の勤務時間と同じ時間に仕事をしなければならない。出発日は家なりカフェで仕事をして、夜便や深夜便に乗り、機内で眠れさえすれば、翌日現地でバリバリ仕事ができるパワーがある人もいるだろう。
また出勤しないと仕事にならない人にとっても、深夜便なら勤務終了後に空港に行けば、休まず出発できるわけだ。
さて、では夕方発だとどうだろう。
筆者はこの日、成田発17時55分発、バンコク着23時15分と言うスケジュール。
リモートながらもコアタイムありのフレックスタイムで働く身分では、休むべきか休まぬべきか悩む微妙な時間の出発だった。

ANAのLCC、AIR JAPANに搭乗
ANAのLCC、AIR JAPANに搭乗

この時間と行き先でわかった人は凄い!そう。ANAのLCC AIR JAPANだ。この時の搭乗機は以下の記事をチェック。行きはさすがは日本!と思うサービス精神で空港職員の方も色々カバーしてくれるけれど、帰りはちょっと厳しく、再搭乗は正直気後れしているところだ。

有給休暇を取るか取らぬかフレックスタイム民コアタイムの壁

フレックスタイムを導入している企業でもフルフレックスとコアタイムありの企業があるだろう。そして厳密な休憩時間の規定がある企業も多い。

筆者の勤務先はこんな感じ。

コアタイム:11時~16時
休憩時間:コアタイム内に1時間/コアタイム内は1時間以上の休憩は取得不可

「良いなあ」と言われるフレックスタイムは、コアタイムありだとそこまで自由度は高くない。そもそも月の勤務時間は決まっているし、成果目標もあるので全くさぼれない。
しかし今回の出発時間なら抜け道が一つだけある。15時に休憩を取れば1時間で16時。休憩を2時間取っても良いし、退勤しても欠勤にならない時間となる。
つまり筆者の作戦はこう。
お昼時間に休憩は取らず、15時ジャストに休憩を取り、荷物を機内に預け、出国手続きをすればこの問題をクリアできるのだ。

いっそ休めばいいのだが、夜便は有給休暇1日消化にはもったいない微妙な時間
いっそ休めばいいのだが、夜便は有給休暇1日消化にはもったいない微妙な時間

筆者の勤務先はパソコンを閉じたり、しばらく作動していない場合、業務をしていないという勤務管理がされており、出入国手続きや保安検査でパソコン開けっ放しなんてことはまずできない。
しかもこう言っちゃあれだが、筆者は結構な社畜なので、仕事はできるだけ片づけたいし、バンバン進めたい方。

成田空港にコワーキングスペースはある?

成田空港までの移動は筆者の家から徒歩や電車の待ち時間、バスの待ち時間を入れて3時間ほど。そうなると午後に移動すると、前述の計画がダメになってしまう。そこで思いついたのがコアタイム前に成田空港に着いて、成田空港で丸1日分仕事をすること。逆算すると、ラッシュ時間に満員電車に乗ることになる。
そんなことしてみろ。スーツケースで様々な方に嫌がられ、舌打ちの鬼連打を食らいかねない。ああ、ウキウキ気分の旅立ちの日にそんなの嫌だ。
こうなったらラッシュ前の時間に電車に乗り、成田空港に9時には着いている計算にしてみよう。
かなり無理なスケジュールだが、なんとか朝5時に起き、準備をし、成田空港に9時に到着。
成田空港にはググってみると無料のコワーキングスペースがあるようなので、ここまでくれば勝ったようなもの。

成田空港第1ターミナル南側のコワーキングスペース

筆者の出発するターミナルは成田空港第1ターミナル。出発ロビーには2つのコワーキングスペースがある。どちらも「ITOKI」が手掛ける無料のコワーキングスペースだ。無料ですよ!無料!ああ、神様。
筆者は第一ターミナル南ウィングだったため、南側に配置されたコワーキングスペースにやってきた。

本来の目的と違う使われ方をしている場合が多い

コワーキングスペースというより、なんだか違う雰囲気が
コワーキングスペースというより、なんだか違う雰囲気が

あ、あれ?なんだか居眠り民が多くない?

コワーキングスペースにトランク置きまくっている人や、本格的に寝ている人
コワーキングスペースにトランク置きまくっている人や、本格的に寝ている人

(˘ω˘)スヤァ

って、おい!寝るんじゃない!ここはコワーキングスペースではないのか?
しかし怒る人は誰もいない。そう、ここは日本。どこの国にも優しい空港、世界屈指のきれいな空港が自慢。
居眠りを通り越して、完全に睡眠用ベットで使う人を横目に「仕事する本来の目的の人はどうすれば良いの?」と周囲に目をやる。

動画投稿チャンネルの打ち合わせらしい
動画投稿チャンネルの打ち合わせらしい

おお。海外からの動画投稿サイトチャンネル運営者らしい方々が何やら動画の打ち合わせ中だ。なるほどね。空港でのミーティングにも使えるのか。何だか落ち着かないなあ、と思ったら!あった!見つけた!

社畜も大満足!超集中できるデスク発見

絶対に取られたくないエリアなので、セッティング後の撮影で申し訳ない。

完ぺきなオフィススペースのようだ
完ぺきなオフィススペースのようだ

勤務先のデスクよりも落ち着く最高の環境を手に入れた!どうだい?
「こういうパーテーションのあるデスク、最近めっきりなくなったよねえ。できればこういう環境でがっつり集中して働きたいのよ。お洒落優先なのかオープンオフィスでフリーアドレスのデスクって集中できないのよねえ。あれ何が良いの?」

あ、申し訳ない、完全に自分の愚痴だった。

だって本当によく見て!

完全に没頭できる似非オフィスごっこができる
完全に没頭できる似非オフィスごっこができる

トイレが近く、無料で飲める飲料水が近く、そして隣には、なんだか筆者よりも社畜の雰囲気漂うスーツ着用の殺気をまとう仕事集中型サラリーマンの姿が。
君はこれから出張かね。お互い、有給休暇なしで働く企業戦士(時代!)だな!ふふふって...妄想までできる環境がセッティングされてるんだもの。こりゃ仕事がサクサク進むってもんだろう(そうなのか?)。

ちなみに第1ターミナルの北側にもう一つあるコワーキングスペースは、オープンスペースで筆者が苦手とするシャレオツなオフィスみたいな雰囲気。今どきの人々はそこでも集中できるのかもしれないが、筆者は断然南側派!次の旅が成田空港発の場合は、また利用させてもらおうと固く誓った。

手荷物預けから、出国まで

さて15時となった。手荷物預けから保安検査、出国手続きまで行うには1時間の昼休みでは無理なので、わざわざ1時間の休憩を取ると16時以降のコアタイム以降に突入する15時まで待ったのだ。そのため早朝5時から何も食べていない筆者は、もう目の前が真っ暗になるほど空腹だ。よく頑張ったな。
もちろん、コワーキングスペースに飲み物や軽食を持ち込むのはあり。ただし次の人が「汚い!」と思うようなことはしないようにしていただきたい。他人のパンくずや、食べかすほど汚いものはない。

保安検査以降にある自分にとっての「成田出発儀式」の聖地、「スナック&カフェAVION」での「みそぎビール」迄、我慢したい。

AIR JAPANは荷物預かり開始が搭乗時間2時間前と決まっているので、長蛇の列になる。
AIR JAPANは荷物預かり開始が搭乗時間2時間前と決まっているので、長蛇の列になる。

今回選んでしまったAIR JAPANは荷物の機内預かり開始が搭乗時間の2時間前と決まっていて、時間前倒しの荷物預けができない。そのため、長蛇の列ができるのだ。保安検査もシーズンによっては大変混み合い、今回の筆者のようにコアタイム直前に休憩を取るなどの対策をしていない場合は、やはり有給休暇を取る方が良くなるので、気を付けよう。
出国については自動化ゲートが配置され、日本国籍者はとても楽。あっと言う間に出国可能だ。

そういう時に限って急ぎの仕事が入ったりする

コロナ禍以降だいぶ成田空港保安検査後のエリアに出店している店舗の顔ぶれも変わり、ラーメン店などもできていたが、ものの見事に外国人ばかりだった。

しかし筆者は成田と言えばAVIONと決めている。この日は「スナック&カフェAVION」へ。

スナック&カフェAVION
スナック&カフェAVION

ちなみに第1ターミナル第3サテライトには「カフェ&バーAVION」があって、飛行機を眺めるカウンター席がある。どちらかと言うとそちらの方が好き。
あまり出発までに時間がないので、今日はここで出国後のビールを楽しもうと生ビールを注文。1杯800円になっていて気絶しそうになったところで、いきなりスマホが鳴る。
「あー、わりぃわりぃ。やっぱりさ、例のあの初稿、今日中に見て!」

有給休暇を取らずに海外へ飛び立つその日の極意

仕方がないのでパソコンを開き、仕事の対応するがビールは絶対に諦めない。

急に仕事が入ったショックより生ビール1杯800円のショックの方が大きい
急に仕事が入ったショックより生ビール1杯800円のショックの方が大きい

保安検査後に飛行機を眺めながら飲むビールって、自分の中では世界で一番おいしいビールだと思う。仕事が入ろうがもうこれは譲れない。
と、まあ、有給休暇を取らずに海外旅行出発の日を過ごそうとすると、当たり前のように遠慮なく仕事が入ってくるもの。一日も早く非日常に飛び立ちたい人は潔く有給休暇を取った方がいいかもしれない。

最後にこの経験を通して学んだ、海外旅行出発日を休んだ方が良い人と、休まない方が良い人について詳しく解説しておこう。

ちょっとしたコツで海外旅行出発日に休まなくてもなんとかなる人

・日本出発が深夜
・日本出発が夜でリモートやフレックス勤務
・利用空港に仕事がしやすいコワーキングスペースやカフェがある
・出勤しなくても仕事ができる人
・外出先でも急な仕事の対応がパソコンなどでできる人
・空港までの移動時間が短い(片道2時間以内がベスト)

海外旅行出発日に休んだ方が良い人

・日本出発が午前
・仕事場に出勤しなければ仕事が成立しない人
・子供がまだ小さい家族旅行(仕事をしている間、大人しくしていられる年齢ならあり)
・空港までの移動時間が長い

それでは皆さん、良い旅を!

タイ大好きトラベルライター

タイ旅行・タイエンタメ関連ライター。25年前タイにはまり「住んだら飽きるかも?」と1年住んで、ますますハマってしまいタイ大好き病が悪化。タイ関連記事は旅行、映画、ホテル、タイ芸能人・文化人インタビューなど多媒体&多岐に渡る。個性あるタイのホテルが大好きで泊まり歩く日々。特に好きな都市はチェンマイ、チェンライ、カオラック、バンコク、ホアヒン。ライター・編集者歴30年。大手音楽事務所宣伝部を経て某バンドの会報ディレクション、映画情報誌・旅行誌・インバウンドサイト・旅行サイトなど多くの編集部で執筆・編集を行ってきたライター・編集ひと筋のヒト。

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