【下関市】8月4日に開かれた昆虫観察会に続き、次回のイベントの申し込みは始まっています。
2024年8月4日(日)、つのしま自然館で角島に息づく昆虫や植物について、昆虫の生態に詳しい角田正明先生から専門的なお話を聞きながら、角島を回るツアー、「親子で参加する海辺の昆虫観察会」が開催されました。
カマキリの卵を見ただけでその種類を見分けたり、葉っぱの虫食いの跡を見ただけで昆虫の種類を特定したりと、内容は驚きの連続。
マツタケが育つアカマツを見分ける方法は松の葉に触れて、
チクチクするかしないかだと聞いて、松の葉に触れたり、
足元で、跳ねるバッタと捕まえて話を聞いたり、
赤とんぼだと思っていたトンボが渡り鳥のように海を渡るウスバキトンボであるといった説明を聞いたりと、
五感を使った講義に、子どもたちも飽きることなく聞き入っているようでした。
大人でも、知識欲が満たされる濃い内容の講義に、思わず歓声を上げながら自然の複雑さと美しさについての学びを得られた貴重な時間。
砂浜のバッタが、準絶滅危惧種のヤマトマダラバッタであることを知ったり、
足元に落ちている貝が角島に渡ってきて進出を続けているオオクビキレガイという外来種のカタツムリだったという話を聞き、
変わっていく地球の生態系を実感したり、自分の足元が崩れていくように地球の悲鳴が聞こえた気がした参加者も多かったのではないでしょうか。
そして、午後には、昆虫採集に出かける際の注意事項や、クマなどの野生動物に対する対策、携帯電話の電波が届く範囲での複数人での行動の重要性や、
山奥に入らずに昆虫を集める方法など、実用的な知識が惜しみなく提供され、参加者は講義に引き込まれていました。
イベントの最後には、クワガタが参加者に配られ、子供たちは、嬉しそうに笑顔を輝かせながら飼育の仕方の説明に耳を傾けていました。
自然に対する興味を持つことが、未来への一歩を踏み出すことだと、多くの方が実感したことでしょう。
次回のイベントは、夏が過ぎ、秋風が吹き始めるころの2024年9月28日(土)、10:00から12:00に開催される予定だそうです。
講師には、国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校 海洋生産管理学科の嶋田陽一先生をお迎えし、海洋漂着物をテーマに、下関市の海岸に打ち上げられる漂着物がどこから来るのか、海洋ゴミが増えるとどうなるのか、そしてそれが海の生き物たちに与える影響についてのお話を聞けるとのこと。
さらに、漂着ゴミに多く見つかるのペットボトルのキャップを使ってキーホルダーを作るワークショップも予定されているようで、
案内のチラシには、キラキラ輝く美しいキーホルダーの写真が掲載されており、ペットボトルの蓋から、どのように加工して仕上げるのか、実に興味をそそられます。
様々な体験を通し、自分たちの手で美しい海を守る意識を育むことができる貴重な時間となるのではないでしょうか。
参加をご希望の方は、氏名、年齢、住所、電話番号を9月25日(水)までに電話、はがき、FAXのいずれかでお申し込が必要だそうです。
定員は20名程度で、小学生以上(低学年のお子様は保護者同伴での参加)を対象とし、嬉しいことに、大人の方の参加も歓迎しているそうです。
参加費は保険料を含めて100円で、お早目のお申し込みをされた方がいいようです。
つのしま自然館での学びの場に足を運び、新たな発見の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
【次回イベントの詳細】
下関市生涯学習まちづくり出前講座
考えてみよう!下関から流れ出した漂着物。
開催日:2024年9月28日(土)10:00~12:00
場所:つのしま自然館にて
住所: 〒759-5332 山口県下関市豊北町大字角島893−1
講師:国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校 海洋生産管理学科 嶋田 陽一 先生
申し込み方法:氏名、年齢、住所、電話番号を電話、はがき、FAXのいずれかにて9/25(水)まで必着とのこと。
定員:20名程度
対象:小学生以上、大人も歓迎 (低学年は保護者同伴)
参加費:100円(保険料含む)
特別企画:漂着ゴミのペットボトルのキャップでカラフルなキーホルダーを作ろう!
申し込み先:つのしま自然館