Yahoo!ニュース

【富田林市】貫禄ある大型地車と黄金の神輿が境内一斉に集結!富田林秋祭りの前半、錦織神社の宮入と例大祭

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

富田林の秋祭りは複数の神社で宮入が行われ、地車(だんじり)によっては、河南町や千早赤阪村の神社にも宮入します。

その中でも参道が特に長い錦織神社の宮入と例大祭は、富田林秋祭りの前半といえる規模の大きなものです。一昨年はコロナ禍の関係で大型の地車が1台ずつ大鳥居をくぐり、参道を曳歌を唄いながら入っていく様子を見学しました。

しかし、本来はすべての地車が境内に集結してから秋祭りの神事やミニ芝居の俄(にわか)が奉納されるものです。嬉しいことに昨年、本来のスタイルが復活しました。

錦織神社が関係しているのは錦織、甲田、廿山(つづやま)、宮甲田、新家、五軒家、伏山、須賀、加太の合計9町です。

昨年、お祭り当日に行った時の様子です。参道に的屋さんの出店が並び、多くの人でごった返していました。その参道の先に行くと、すでに地車が境内に集結していました。

1台ずつではなく、9台も地車があると迫力が違います。河内長野や岸和田にある小型タイプではなく、石川型と呼ばれる大型の地車(上地車・俄地車)なので貫録すら感じますね。

富田林の地車にも彫り物が細かく施されています。大型なので彫り物の数も多そうです。

このように、地車の地区ごとにどこに停めて置くのかも決まっています。

境内に入ると秋祭りの神事を前に、神輿(みこし)などが準備されていました。錦織神社の神輿は屋根が黄金色ですね。

祭りの日のためでしょうか?普段は閉じられている門が開いており、本殿のすぐそばまで行くことができました。

ちなみ普段の錦織神社を見ると画像のように本殿前は閉じられています。

神社境内には境内社が鎮座しています。

それぞれの祭神が紹介されていました。本殿の祭神は武速素戔嗚命(タケヤハスサノオノミコト)、品陀別命(ホンダワケノミコト:応神天皇)、菅原道真公とのこと。

錦織神社の本殿は国の重要文化財です。富田林市史(外部リンク)によれば、現在の建物は1363(正平18)年に、神主兼惣長者だった三善貞行らによって造営されたとのこと。「錦織造り」という複雑な屋根の様式が特徴です。

こちらは21世紀に行なわれた重要文化財の保存修理を記念した碑です。2004(平成16)年の銘があります。

絵が入った巻物があります。

巻物には祭りの行列の順番が書かれています。

こちらは行列の先頭を行く天狗こと猿田彦大神です。

時間になり順番に拝殿から外に出てきました。

猿田彦の次に獅子舞が続きます。

そのあと次々と行列が出ていきました。

錦織神社の長い参道を歩き、御旅所(おたびしょ)に向かいます。

廿山と書いてありますが、御祝儀が一緒にぶら下がっています。

稚児が乗っていました。

そして、いよいよ黄金の神輿が出てきました。

神輿を間近で確認します。

長持ちが出てきました。

宮司ら神職と貫禄ある大型地車が見送る中、神輿の行列が御旅所に向かいました。

神輿の行列が出て行ったところで、地車の上で俄(にわか)が始まりました。

錦織の俄からです。

その次は甲田です。

甲田の俄は本格的です。46年ぶりに天誅組の俄を披露したとのこと。

動画にも撮影しました。

昨年、練習の様子を紹介しました。

こうして順番に俄が行なわれていきました。

やがて御旅所から神輿の行列が戻ってきました。

予定では、明日12日土曜日に錦織神社の宮入が行われる見込みです。

  • 8:45~10:30 地車宮入開始
  • 10:30~13:30 例大祭・俄奉納
  • 13:30~14:30 曳き出し

また同じ日の10:00~16:00までは寺内町で、後の雛まつりが行われます。どのようなものかは、以前の記事を参考にしてください。錦織神社のある川西駅と富田林西口駅は1駅違いなので、両方を回ってみてもよさそうですね。

また錦織神社のすぐ近くにあるすばるホールでのイベント情報が入ってきました。10月19日にプラネタリウム100周年とすばる望遠鏡25周年を記念したイベントが10月19日14:00から行われます。全席自由で大人500円、子ども250円です。

錦織神社

住所:大阪府富田林市宮甲田町7-2 

アクセス:近鉄川西駅から徒歩6分

---------------------------------

奥河内から情報発信のおすすめ記事がLINEに届きます!

奥河内地域に住んでいる人たちに役立つ情報を毎週水曜日の10:00にお届けします。

ぜひご登録ください!

<友だち追加の方法>

■下記URLをクリックして友だち登録してください

LINEアカウントメディア(外部リンク)

※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています

---------------------------------

※記事へのご感想等ございましたら、プロフィール欄にSNSへのリンクがありますのでそちらからお願いします。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

奥河内から情報発信の最近の記事