見えるAIスピーカー アマゾンechospotで変わったメディア経験
KNNポール神田です。
2018年7月26日木曜日。ようやく日本でもamazon echospotが日本でも発送開始となった。なんといっても『日本語』で操作できる点が日本版の良さだ。筆者の手元に届いたのは27日金曜日、その週末からスマートスピーカーのウェイクワードは『Alexa』一色となってしまった。先週末から「ねぇGoogle!」は一言も発していない…。
『ディスプレイ』があることで利用度が圧倒的に上がったamazon echospot
誤反応もあるが、動画で見るとechospotのニュアンスがよくわかると思う。
基本は『置き時計』と『アラーム』
スマートスピーカーの存在は、スピーカーという物体でしかない…。しかし、echospotは存在そのものが、通常は『置き時計』として機能している。これはその置き場所を無駄にならない。そして、『ホームカード』という設定で、『天気や温度』、『話題』『使い方』などが繰り返し表示される。つまり、音声でよびかけ無くとも、単体で「時間」と「気温」などが一瞬で察知することができる。
『ニュース』では動画も再生される
「Alexa 今日のニュースは?…」Alexaは、「フラッシュニュースです」といって、Yahoo!ニュースなどを読み上げてくれる。同時にテキストも表示されるので「ラジオニュース」のスマートスピーカーのものとも違う。…かといってテレビを見ているわけでもなく、スマートフォンの画面を見ているわけでもない。あらたなベッドサイドの『ニュースビューワー』となっている。「テレビ東京」や「NHK」ではニュースの動画が再生される。これは全く新たなメディア経験だ。
歌詞カード機能で音楽の聞き方が変わる
日本の echospotでは残念ながらspotifyの利用はできない。そこで、Amazon prime Musicのプレイリストを利用することが多くなる。驚いたのが歌詞カードが表示されることだ!
音楽を聞きながら歌詞カードを表示は、スマートフォンやPCでは当たり前だけど、ベッドルームで寝転んで音楽を聞きながら、眺めるということはなかった…。
しかもアルバムジャケットを眺めながら…。
遠い昔の、レコードを聞きながら、LPのジャケットにはいってくる歌詞カードを眺めながら聞くという70年代のステレオを聞いていた時代をついつい思い出してしまった。
この機能があるのならば、amazon MusicUnlimited月額980円 Amazonプライム会員は月額780円も再検討するのはありかもしれない…。
思わず、月額380円の最安『MusicUnlimited Echoプラン』に音声で入会してしまった!
なんと、今確認してみると echo用の『MusicUnlimited Echoプラン』が月額380円で4000万曲以上というのがあるではないか! 年間で4560円か…。 Amazonプライム会員は100万曲が無料だから、約40倍…。
1ヶ月無料ということもあるので、echo spotから「Alexa Amazon Music Unlimitedに登録して」というと、「Alexa アプリの音声ショピングを設定してください」と言われる。ちょっと一安心だ。まず、アプリで『音声ショッピング』をオプトインしていないと勝手には注文されない仕組みになっている。
そこで、「Alexaアプリ」をダウンロードし、『音声による商品の注文』をオンにした。確認コードをいれて、これからは音声でamazonでなんでも買えてしまう恐ろしいモードに突入だ…。
音声で、再度「Alexa Amazon Music Unlimitedに登録して」で4桁番号を聞かれ「○○○○」と日本語数字で読み上げて、入会した。音声のみで自宅で買い物をはじめてした瞬間だ。もちろん過去の電話注文ともちがった経験だ。
4000万曲以上が月額380円のEchoプランは、おそらく最安値のサブスクリプションだろう。しかもEchoからの音声でしかオーダーできない。今日から30日間は無料で楽しめるその間に使い勝手を検討してみるとする。
Prime会員なら無料の「PrimeMusic」では聞けなかった、スティービーワンダーの楽曲もいろいろと聞けるようになった…。歌詞があるのもないのも混在している。全曲歌詞が表示されるわけでもない。
今日のスケジュールも目視で確認できる
時計や天気、ニュース、音楽もあるが、Amazon Alexaアプリが『スケジュール』機能をアップデートしたことにより、Google、Apple、Microsoftのスケジューラーと連携が可能となった。
「Alexa、今日のスケジュールは?…」でこのように音声と共にスケジュールを目視できるようになる。
質問にWikipediaの画像付きでざっくりと紹介
「Alexa、○○って何?…」と質問すると、大半がWikipediaで参照してくれる。ちょっとしたことを調べるのにとても便利だ…。それに画像がくっついてきてくれるので、子供たちの学習ツールになりそうだ。しかし、画像がタテの画像だとこのように見切れてしまう。肝心なナポレオンの顔が見切れてしまっている。
膨大な『スキル』からサービスを自分仕様にカスタマイズできる
何よりも、AmazonのAlexaのサービスのすごいところが、この『Amazonスキル』の豊富さだ。今後は、ディスプレイを持ったechospot日本版対応の『スキル』も登場してくることだろう。
また、スキルを開発するツールも提供されているから、自分でスキルを作るという選択もありえる。
https://developer.amazon.com/ja/alexa-skills-kit/
ディスプレイを持ったスマートスピーカーは、もはやスピーカーとは呼べないあらたなAIスマートデバイスだ。この分野はリビングルームからベッドルームやトイレやバスルームの生活をも変化させてくれそうだ。スマートフォンを取るまでもなく、朝起きた瞬間から、夜ねむりにつく瞬間までの「スマートフォン」を持たない時間をフォローするデバイスになりそうだ。