【京都市右京区】ナニコレ珍百景にも登録された踊る駅スタッフも健在! 嵯峨野トロッコ列車が運行再開!
「あかりをつけましょぼんぼりに お花をあげましょ桃の花 ......、明日はひなまつりでございます。私歌わせていただきました。ありがとうございます」と高らかに響き渡る元気な声、開いた扇子やぬいぐるみを両手にド派手に観光客を見送る駅スタッフのパフォーマンスが帰ってきました。
踊り歌う駅スタッフは、ナニコレ珍百景にも登録された、池田さん、西田さんの名コンビです。2022年12月30日からの冬季運転休止を経て、2023年3月1日に運行を再開した嵯峨野観光鉄道の「嵯峨野トロッコ列車」の出発式でのこと。
この日は、電車の発着のたびに出迎えと見送りをされていました。同社広報によると、通常の業務をこなしながらやっておられるということで、なかなか大変なんだそう。しかし、実に面白い。
午前10時2分に出発した列車は1号車から5号車まで往復とも満車状態でした。外国人観光客の姿も多くみられました。クラシカルなカラーリングの車両がディーゼル機関車に引かれ渓谷を縫うように走り、トロッコ嵯峨駅から、トロッコ嵐山駅、トロッコ保津峡駅、トロッコ亀岡駅の4つの駅をめぐります。
トロッコとは、もともと荷物輸送用の小型貨車として、トラックや通常の列車が入れない場所にレールを敷いて走らせた箱型車両のことです。ゴトゴトとゆっくり走る、素朴な貨車にはなんとも風情があります。片道7.3キロメートルおよそ25分の間、保津川沿いの自然や渓谷美を背景に、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の枯野と四季それぞれに楽しめます。
実際に乗車してみると、車掌さんのユニークな解説で、冬枯れの樹々もよかったですが、、もうすぐ桜が咲いたらめちゃめちゃ奇麗だろうなと感じました。途中で河川敷を駆ける野生のサルたちの姿も見ることができました。
伝説の大きな孫六石を上から鑑賞できたり、台風21号の爪痕なども。保津川下りの舟とも遭遇、お互いに手を振りながら、春間近の渓谷を堪能することができました。
駅に到着する寸前には、車掌さんの見送りの歌も披露されますよ。むっちゃ面白いやん! みなさん一度は乗ってみてください!
「嵯峨野トロッコ列車」(外部リンク) 京都市右京区嵯峨天龍寺車道町