【浜松】75年の歴史に幕、千歳からスタートした「中華そば浪花」を30年ぶりに食べてきた。
浜松にラーメン屋は数多くありますが、70年以上の歴史があるという超老舗ラーメン屋は数少ないでしょう。こちら「浪花」さんは、昭和23年「中華そば浪花」として千歳町に開店。以来75年の歴史があるのですが、残念ながら今月6月18日をもって閉店されるということです。筆者も懐かしい思い出とともに、30年ぶりに訪問してみました。
「中華そば浪花」さんとは
「中華そば浪花」とは、前身である「サロン浪花」(昭和3年)からスタート。その後、昭和23年に千歳町で「中華そば浪花」としてオープン。
平成21年に「穂先メンマ麺」を加え、平成28年に「千歳町」から「上新屋町」に移転。75年の歴史がある老舗中の老舗のラーメン家です。千歳町時代からの古い利用客も多く、食べなられた「浪花」の味が恋しくなり、移転後もついつい足を運んでしまうという客もいるようです。
そんな中、「浪花」が、75年の歴史に幕を下ろすという。
筆者自身も30年前に一度「浪花」さんにお邪魔したこともあり、再びあの味を懐かしく感じここは行っておかなければならない。と使命感に駆られ行くことにしました。
浪花中華そば(醤油・塩) 850円
早速店内にはいり、浪花中華そば(醤油・塩)850円を注文。
これこれこの「ラーメン」。見た目はシンプルな中華そば。しかし、豚骨、鶏ガラ及び、浪花独特の「秘伝のタレ」が特徴。
「タレ」は旨味とコクのあるラードを使用しているようで、その味わいがまだ忘れられなかった。
店内に入ると数名の客。若干構えていたが、気さくな店長が快く迎えてくれ、カウンターに座り待つこと5分ほど。
浪花中華そば(醤油・塩)到着です。
見た目は、記憶通りの「ザ・中華そば」。王道の中華そばといえば「みやひろ」や「浅草軒」などを思い浮かべるのですが「浪花」さんも忘れてはいけません。
チャーシューは脂分がすくなく、食べごたえがあります。チャーシューといえば「プルプルの脂」というイメージが強いのですが、秘伝のタレが染み込んだスープに、十分な脂があるので、チャーシューがここでうまく調整されていると感じます。
では早速頂きます。
うん、これは本当に懐かしい味わい。30年前に食べた記憶にピッタリ。若干味わいは以前より「こってり」より「あっさり」となっているように感じるが、これもやはり75年の熟練された経験と実績により調整されたのでしょう。
とにかく、この味わいがもう食べられないというのは、非常に残念でなりません。
浜松市の自慢の「老舗ラーメン店」が消えていくというのは本当に切ないことではありますが、このような素晴らしい店があったということは、次の世代に受け継いでいきたいものです。
中華そば浪花
住所:静岡県浜松市東区上新屋町226-1 日の出プラザ
URL:http://chuukasoba-naniwa.com/
(たまちゃん)