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新地対艦・地対地精密誘導弾の新しいイメージ絵

JSF軍事/生き物ライター
防衛装備庁の2024年8月30日発表資料より「新地対艦・地対地精密誘導弾」

 日本自衛隊が計画している長距離巡航ミサイル「新地対艦・地対地精密誘導弾」について、2024年8月30日発表の防衛省・防衛装備庁の「プロジェクト管理対象装備品等の現状について(取得戦略計画等の策定(概要)) (令和6年8月30日)」という資料に、鮮明ではないですが新しいイメージ絵が掲載されています。

新地対艦・地対地精密誘導弾(2024年8月30日)

防衛装備庁の2024年8月30日発表資料より「新地対艦・地対地精密誘導弾」
防衛装備庁の2024年8月30日発表資料より「新地対艦・地対地精密誘導弾」

 2023年12月22日に発表された「令和6年度防衛予算案の概要」で初登場した「新地対艦・地対地精密誘導弾」は、以前の長距離巡航ミサイル開発計画の「島嶼防衛用新対艦誘導弾」を名前を変えて引き継いだものだと考えられます(関連記事)。なお島嶼防衛用新対艦誘導弾の初出は2017年でした(関連記事)。

新地対艦・地対地精密誘導弾(2023年12月22日)

令和6年度予算政府案-防衛関係予算:財務省より「新地対艦・地対地精密誘導弾」
令和6年度予算政府案-防衛関係予算:財務省より「新地対艦・地対地精密誘導弾」

島嶼防衛用新対艦誘導弾(2023年6月6日)

防衛省の報告「スタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況について」より
防衛省の報告「スタンド・オフ防衛能力に関する事業の進捗状況について」より

島嶼防衛用新対艦誘導弾(2023年3月31日)

防衛省・防衛装備庁(ATLA)の宣伝ビデオ「ATLA R&D Projects Progress in FY2022」より
防衛省・防衛装備庁(ATLA)の宣伝ビデオ「ATLA R&D Projects Progress in FY2022」より

島嶼防衛用新対艦誘導弾(2022年8月31日)

防衛省予算(令和5年度概算要求)より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」
防衛省予算(令和5年度概算要求)より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」

島嶼防衛用新対艦誘導弾(2017年8月31日、9月14日)

防衛省の2017年の資料より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」
防衛省の2017年の資料より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」

 イメージ絵の変遷ですが「島嶼防衛用新対艦誘導弾」から「新地対艦・地対地精密誘導弾(2023年12月22日)」に変わった際に形状も大幅に変更されていますが、「新地対艦・地対地精密誘導弾(2024年8月30日)」になるとやや元に戻った(ただし主翼の形状が少し異なり、機首が長くなっている)ように見えます。

イメージ絵の比較

防衛省と財務省の資料より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」と「新地対艦・地対地精密誘導弾」
防衛省と財務省の資料より「島嶼防衛用新対艦誘導弾」と「新地対艦・地対地精密誘導弾」
  1. 新地対艦・地対地精密誘導弾(2024年8月30日)
  2. 新地対艦・地対地精密誘導弾(2023年12月22日)
  3. 島嶼防衛用新対艦誘導弾(2023年6月6日)
  4. 島嶼防衛用新対艦誘導弾(2022年8月31日)
軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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