国際クラフトコーラ連盟(FICA)副理事長の空水りょーすけと申します。こちらでは全国の様々なコーラを紹介していきたいと思います。今回は、東京は渋谷駅前にあるサラダの自動販売機「SALAD STAND」にてクラフトコーラが販売されているとの情報を入手したので、購入してみました。

　渋谷への訪問日時は、この記事の公開日と同じ10/29(日)の早朝です。皆さんもご存じの通り、今はハロウィーンの期間中で、渋谷駅周辺は毎年ニュースになるほどの賑わいを見せます。しかし夜中からの雨もあってか、早朝の渋谷駅前は人は疎ら。道もとても奇麗で、落ち着いていました。

　ハチ公前広場から少し歩き、京王井の頭線の改札前にサラダの自動販売機「SALAD STAND」はあります。最近は色々と面白い自動販売機が登場していますが、遂に生野菜サラダまで手軽に自販機で買える時代になったんですね。

　サラダはいくつか種類があり、どれも美味しそうで結構迷いますね。今回は「スモークサーモンとチーズの贅沢サラダ」を購入。サラダ以外にドリンクなども販売されており、ファスティング用のジュースもありましたが、今回は「UMAMI COLA」を選択しました。

　支払いに関して現金は使えませんが、主要なQRコード決済や交通系電子マネー、タッチ決済可能なクレジットカードに対応していますので問題ないかと思います。

　さて、詳しく見ていきましょう。まずUMAMI COLAは、「麹甘酒」が甘味の主体となった、お米のクラフトコーラです（ノンアルコール）。250mlの缶飲料で、ラベルが上下逆に印刷されています。つまりラベルを基準にすると、飲み口が下側になっているのです。

　この理由として、UMAMI COLAをはじめクラフトコーラは天然の材料をよく使用しますが、それらの物質が容器の底に沈殿してしまうことがよくあります。そこでUMAMI COLAでは予め飲み口を下にして流通させることにより、飲む際にひっくり返り攪拌され、より美味しく飲めるという寸法です。

　使用する材料に関しても徹底的に拘り抜かれており、炭酸を除けば無添加となります。使用の是非は別にして、現代の炭酸飲料には当たり前に入っている「酸味料・香料・着色料」はUMAMI COLAには入っていません。そして、このような作り方をする炭酸飲料は現代では非常に珍しいです。

　なぜこのような芸当ができるのかというと、製造全てを自社で一貫して行っているという点があります。通常、炭酸飲料を作る場合は複数の会社や工場が関わりますが、会社毎のシステムや設備に制約があるため、それをクリアするために味や材料を変更することが良くあります。しかしUMAMI COLAにはその制約が無いため、拘り抜いたクラフトコーラを販売できるのです。

　スモークサーモンとチーズの贅沢サラダは、結構なボリュームがあるのは勿論ですが、使用されている材料の種類もかなりのものです。サーモン、きゅうり、ひよこ豆、レタス、トマト、オリーブ、チーズなど、約15種類も入っています。

　また、ドレッシングも容器に同封されており、その味も抜群です。使用されている野菜は、本当に自販機で売ってたのかと驚くほど新鮮で、レタスもシャキシャキ。サーモンも全く生臭くなく濃厚で、「サラダ専門店の味を、自販機で。」と謳う公式の宣伝文句も頷けます。

　近年の健康ブームに伴い、「高くても、体に良いものを気軽に」という考え方が徐々に浸透してきました。その考えは長年健康とは無縁だったコーラ飲料にも伝わり、その結果がSALAD STANDの登場や、そのラインナップにUMAMI COLAが並ぶ状況に繋がっているのだと思います。皆さんもぜひ、「サラダとコーラ」という新たな健康的な一食を味わってみてください。

【全国コーラ探訪リンク】

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