行楽の秋に韓国人観光客が押し寄せて来る! 「日本ボイコット運動」は完全消滅!
日本政府が10月11日から約70か国に対してノービザによる入国と個人旅行を認めることになり、その中に韓国も含まれていることから日本旅行を申し込む韓国人が急増している。
旅行大手の「ハナツアー」によると、日本旅行予約は今月1~22日の1日平均が先月1~22日に比べ7倍も増加した。同じく旅行会社の「ベリーグッドツアー」によると、日本旅行予約の電話は1日に500件に上っている。
「新型コロナウイルス感染」による入国規制が解除され、ノービザで3か月間の日本滞在が認められることから旅行、航空会社及び旅行代理店にはパッケージツアーの申し込みが殺到しており、「インターパーク」が日本のノービザ入国許可が明らかにされた今月23日から25日までの3日間の日本旅行予約データを1週前のデータと比較してみると、日本向け航空チケット予約件数は約2.6倍、旅行商品も倍増していた。
また、「チェジュ(済州)航空」によると、9月25日現在、仁川―札幌路線の10月の予約率はすでに90%に達し、釜山―成田路線も70%が埋まっていた。
韓国の国際線路線は9月に入って減少傾向にあっただけに、韓国航空業界は日本路線の復活に大きな期待を寄せているようだ。
仁川空港を利用した今年の国際線利用客の推移をみると、2月の27万9586人から4月50万7677人、6月102万4304人、7月133万1661人、8月157万3501人と順調に増加していたが、9月は25日現在、148万89人に留まり、若干陰りが生じていた。
減少原因はドル高=ウォン安、即ち13年6か月ぶりに1ドルが1430ウォンを突破し、ウォン安で海外旅行を取り止めたケースが相次いでいた。また、原油高で航空運賃代が上がったことも災いした。大韓航空もアシアナ航空も国際線の燃料割増料を今月は先月よりも最小で1200ウォン、最大で2万600ウォンも引き上げていた。
どの国の航空会社もそうだが、国際線旅行客数が収益の大きな部分を占めている。とりわけ「コロナ」前の韓国主要航空会社の日本路線売上額は全体の20%を占めていた。従って、航空業界は10月から本格的に再開される日本路線に力を入れている。
「大韓航空」は2020年3月から中断していた釜山―成田路線を今月再開させており、アシアナ航空は金浦―成田路線のほか、既存路線の増便を検討している。現在、「アシアナ航空」が運航している路線は金浦―羽田、仁川―成田などを含め5路線。
「エアー釜山」では10月から北海道や九州など主要路線を大幅に拡大し、運航することを昨日(26日)明らかにしたばかりだ。具体的には10月11日からは釜山―福岡、釜山―大阪路線を1日1回往復で運航し、17日からは1日2往復に増便する。現在、「エアー釜山」の日本運航路線は釜山―福岡が週3回、釜山―大阪が週4回となっており、この他に仁川―福岡(週3回)、仁川―大阪(週3回)、仁川―成田(週1回)を運航している。
格安航空会社(LCC)の動きも早く、「済州エアー」は10月1日から仁川から東京、大阪、福岡の各路線を毎日2回、釜山出発便は週7回に増便する。さらに10月30日からは金浦―大阪、仁川―札幌路線を再運航する。
「ジン(JIN)エアー」も今月22日から仁川―大阪路線を週5回から7回に増やしており、10月1日からは仁川―福岡路線を週3回から7回に増便して、運航することにしている。
さらに、韓国観光公社は済州観光公社、格安航空会社のティーウェイ航空と共同で、29日から来月1日まで2泊3日の日程で大阪―済州間の訪韓チャーター便を運航する。韓国観光公社ではチャーター便の運航が日本と済州島間の定期便運航に繋がることを期待している。
日本のノービザにより韓国航空公社は9月現在、9万人ほどの日本路線旅客規模を年末までに70万人まで回復できるものと期待している。ちなみに「日本のモノを買わない、売らない、日本に行かない」の「ノーノージャパン運動」の影響で2018年754万人いた韓国人観光客は2019年には503万人、2020年には40万人まで減り、韓国人が最も多く訪れていた大分など九州の観光地は大きなダメージを受けた。対馬などは韓国人観光客が10分の1まで減ってしまった。
韓国人の日本旅行ブームの再来で「日本製品ボイコット運動」もほぼ完全に消滅し、旅行者の増加だけでなく、最もダメージを受けていた日本産ビールの輸入量も増え、8月までの輸入量は前年の5005トンから1万807トンまで回復していた。
キリン、アサヒなど日本産ビールの韓国の輸入額は2018年の7830万ドルから2020年には566万ドルまで落ち込み、2009年から10年間、トップの座にあった韓国での売上が2020年には12位にまで転落していた。