【西宮市】阪神電車の「普通」として走り続けた、青胴車。その歴史にまもなく終止符が打たれます。
最近、阪神電車に乗っていて、ふと思うことがあります。
それは「電車が新しくなったな」ということ。
特にそれを感じるのが普通電車で、「新ジェットシルバー」の愛称で知られる5700系電車が大量に投入されはじめた印象があります。
一方で、古株の「青胴車」5000系電車が、あまり見られなくなりました。
歴史を遡ると、最初にこのデザインが採用されたのは1959年の5101形電車で、前年に登場した急行用の「赤胴車」に対してのモノだったのだとか。
日中なら、遠目でも列車の種別が容易に判断出来ましたね。
その後、阪神・淡路大震災以降に登場した5500系電車では、淡い色合いに変更。
テレビ番組「鉄腕DASH!」でTOKIOとのリレー対決に勝利したのも、この車両でした。
近年はリノベーションされ、以前よりも濃い色合いに変更されています。
話は戻りますが、5000系が運用を開始したのは1977年。
既にアラフィフに差し掛かっており、また後輩たちに比べて電力消費量が多いとあって、徐々に廃車が始まりました。
ですが、2024年2月に武庫川団地内に整備された「阪神電車メモリアルルート」のムコダンモール入口付近に、その車輪が展示されることになりました。
説明書きによると「武庫川線に転用計画があった」話にはビックリ。
他にも、ショッピングモールのメルカードむこがわにはゲート代わりの自動改札機が、
遊歩道の案内板は駅名標を模したモノが置かれています。
まもなく線路上からは姿を消しますが、ここに来れば、いつでも65年間続いた伝統のカラーリングを思い出せるのは嬉しいですね。
・阪神電車メモリアルルート(武庫川団地)
兵庫県西宮市高須町
※青胴車の車輪があるのは、高須町1丁目のムコダンモール付近