眞子内親王殿下、小室圭氏の婚約内定会見で私が感じたこと
弁舌さわやかな青年
9月3日の日曜日、午後3時から赤坂御用地にある赤坂東邸で眞子内親王殿下(25)と小室圭氏(25)の婚約内定記者会見が行われた。テレビ東京以外のNHK、在京キー局は生中継でその様子を伝えた。視聴率が合計で25パーセントくらいなので、国民の4人に1人はこの中継を見たことになる。会見を通して筆者は小室氏のさわやかで、立派な態度に感心した。姿勢、笑顔、聞き取りやすい声等々。まさしく面接試験のマニュアルどおりといっていいと思うが、相当練習されたのだろう。
眞子内親王殿下はこれまでの記者会見や式典でのお言葉などで大勢の人、記者、カメラの前でお話することに慣れておられるだろうが、小室氏は海の王子として活動されていたとはいっても今回の注目度とは比較にならないだろうから、かなり緊張されると思っていた。
心配は無用
おふたりのご結婚に関しては婉曲な言い回しによる否定的な報道も多い。筆者自身も、おめでたいというより心配する気持ちのほうが強い。しかし、秋篠宮殿下のご感想にもあるように5年も付き合い、結婚の約束をしてからも3年以上、おふたりの気持ちが変わらなかったということは尊重すべきだろう。我々が心配するようなことは当然、おふたりもご両家も重々ご承知の上での結論であり、外部の人間が心配する必要はないが、今後も週刊誌などは面白おかしく伝えることだろう。
報道を否定
この記者会見で、おふたりが親しくなったきっかけが分かった。
報道では、渋谷の居酒屋で開かれた交換留学生の意見交換会で知り合い、親しくなったとされていたが、その報道を否定するかのように、「交換留学生の意見交換会」だけではなく、眞子内親王殿下が「国際基督教大学が交換留学生のために教室で行った説明会で」、小室氏も「交換留学に伴う大学構内での説明会で」と、場所を特定して答えられた。
プロポーズの時期、場所、言葉
小室氏が「2013年12月に私から宮さまに、『将来、結婚しましょう』というように申し上げました。場所は都内で、食事のあと、ふたりで歩いていた時だったと記憶しております」と明かされた。
2013年12月だと、おふたりは大学4年生で、交際が始まって1年半くらいである。眞子内親王殿下のお気持ちはこの時点で既に定まっており、その場で「お受けした」そうである。
しかし小室氏は、なぜ西暦を使用したのだろうか。実は眞子内親王殿下も「初めてきちんとお話をしましたのは、2012年」と西暦を使われた。日本国内の話であり、ましてや皇室の方とそのお相手が全国の国民に向けて発言される場である。元号を使うべきではなかったか。
小室氏の現状
小室氏は"大学院生"、"法律事務所でアルバイト"などと報道されていた。それを否定する意味があったと思うが、「正規職員として働いている傍ら、社会人入学した大学院に夜間で通っております」と答えられた。要は大学院生が法律事務所でアルバイトをしているのではなく、法律事務所に勤める社会人が夜間に大学院で勉強しているということを強調したかったのだろう。
両陛下からのお言葉
眞子内親王殿下は「私の心の内に大切にとどめておきたく」、小室氏も「心の中に大事にとどめたく」と、おふたりとも答えなかったので、分からずじまいである。
どう呼び合っているのか
おふたりとも「普段はお名前で」と回答された。記者から"具体的には"と問われたが、眞子内親王殿下が「お互いファーストネームで呼び合っております」と回答するに留めた。これでは"さん"や"ちゃん"が付くのか、"呼び捨て"なのか、"あだ名"なのかは分からない。週刊誌などは、例えば”まーちゃん、けいくん、と呼び合っている”と書きたかっただろうに。
小室氏の今後
注目された小室氏の今後について、「今後のことで思い描いていることはございますが、今は目の前の仕事と勉学にしっかりと取り組むことが重要であると考えております」と、将来の目標や何を目指しているのかということについては一切答えなかった。
贈書の儀
小室氏は、美しい月を見たら眞子内親王殿下に電話するというロマンチックな話もあったが、眞子内親王殿下が小室氏を「太陽のよう」と仰ったので、その返歌のようなものだろう。結婚前に婚約者が和歌を贈りあう贈書の儀(ぞうしょのぎ)という儀式があるが、それに近いものではないかと感じた。
今後、一般の結納にあたる「納采の儀」や、小室家の使者が秋篠宮家に結婚式の日取りを伝える「告期の儀」などを経て、結婚式となる。結婚式は宮内庁長官が来年夏以降と述べているので、平成30年の秋になるだろう。
天皇陛下のご退位の日はまだ決まっていないが、平成30年の年末か平成31年3月31日が有力視されている。御代替わりがあると秋篠宮殿下は皇嗣となることに伴い、お付きの職員も大幅に増員される。それに眞子内親王殿下のご結婚もあり、秋篠宮家は準備に忙殺されることだろう。