マスク時代におけるiPhoneの弱点がApple Watchで克服！iOS 14.5アップデート

チャンネル管理人

2021/4/27(火) 15:48

　こんにちは。Appleユーザー歴27年！YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」管理人のダイスキ（大好きさんと呼ばれているので）と申します。

　2017年にiPhoneの主力新機種のロック解除／各種認証が顔認証になって3年半。iPhone X以降のホームボタンなし機種を使う方も多くなりました。Face IDという顔認証は指紋認証（Touch ID）と比べ、手が濡れたり極端に乾燥した時は解除がし易く、その点はとても良いのですが、顔全体のスキャンな為マスク着用時には弱く、春先の花粉症の方々は困っていました。そしてマスク文化は日本やベトナム、中華文化圏などアジア特有のものだったため、米国企業のAppleにとってはピンと来ない弱点だったようですが、ここ1年は世界的なCOVIDｰ19の流行で欧米でも年間通してマスク着用が多くなりました。それによって顔認証がうまく行えない機会が増え、多くの方がパスコード入力やマスクを鼻下までずらすなどで対応し、一手間二手間必要となっていました。さすがにこの状態のままではいけないと判断したのか、Appleが対策をしてきました。

本日リリースされたiPhoneのiOS14.5アップデートではマスク着用時のロック解除に関する新機能が追加

　Apple WatchをiPhoneと合わせて使っているユーザーは、マスクをしたままでも顔認証のカメラがマスク着用と判断し、Bluetooth接続しているApple Watchが認証を行うという仕組みです。

　4月27日の午前2時にリリースされたので筆者も早速使ってみました。

（対象はiPhone X以降のホームボタンの無いiPhone／セットで使用するApple Watch はSeries3以降）

設定方法（正味1時間強）

＜iPhone＞

設定アプリ→一般→ソフトウエアアップデート→iOS 14.5→ダウンロードしてインストール

＜Apple Watch＞

　iOSアップデート後自動でダウンロードされますが、されない場合は

iPhone内→Watchアプリ→ 一般→ソフトウエアアップデート→watchOS7.4 →ダウンロードしてインストール　※ダウンロード後のインストールにはバッテリー50％以上、充電器に接続が必要

＜2つをアップデート後＞

設定アプリ→Face IDとパスコード→Apple Watchでロック解除→お使いのApple Watchの箇所をオン（グリーン）

これによりiPhoneのフロントカメラによってマスク着用と判断された場合、Apple Watchが装着されロック解除されている状態ならiPhoneのロック解除が行われます。

　ただしマスク着用の顔全てに反応するので、他人が勝手に使おうとしても反応します。その場合はApple Watchに来た通知から「iPhoneをロック」を押せば再ロックが可能です。

　セキュリティ面で心配な方はApple Watch自体のパスコードの桁数を増やすことをお勧めします。変更はiPhone内→Watchアプリ→パスコード→簡単なパスコードをオフ→Watch側でパスコード変更

＜Apple Payの非接触決済は？＞

・Suica・PASMOなどのモバイル交通系決済は「エクスプレスカード設定」になっていればiPhoneロックのまま支払いが可能です。（デフォルト設定でSuicaはエクスプレスになっています）

・Apple Payのクレジットカードは残念ながら、マスクをしているとパスコード入力認証になります。しかしApple WatchのWalletに設定しておけばiPhoneを使わずに同じカードが使えます。Apple Watchのロックはパスコードで解除しておく必要はありますがiPhoneをポケットやバッグから出す必要がありません。

・WEBサイトやアプリのログインパスワード自動入力も残念ながらiPhoneのパスコードが必要