実務使用ではどう?新型 iPad mini (第6世代)を1週間で徹底チェック・結果大満足!
こんにちは。Appleユーザー歴27年 !YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」(外部リンク)管理人のダイスキ(大好きさんと呼ばれているので)と申します。
9月24日発売の新型iPad mini(第6世代)を使用し始めて1週間が経ちます。その間に実際の使用感として様々な計測やチェックをしてきたのでその間にわかったことをまとめます。
新機種ということもありできる限り使ってきた1週間でしたが、先代のiPad mini第5世代と比べると「やれることが増えたな」という印象です。先日の記事の通り第5世代で感じていた物足りない部分がほぼ解消されたため、非常に満足度の高いiPad miniとなっています。
それではチェックしてわかったことをまとめていきます。
<1週間でチェックしたこと>
(1)バッテリー持続時間(ある日の一例)
自然に使ったある日の一例としてバッテリーの持続時間を測りました。WEB閲覧からビデオ通話、音楽再生、動画視聴などが中心。(Wi-Fi環境/4G SIMオン/Bluetoothオン)
1日目 15:35 100%からスタート
2日目 8:48:バッテリー切れでシャットダウン
・単純持続時間 17時間13分
・画面オン451分 画面オフ使用7分となり
実質使用時間458分→7時間38分 ※FaceTimeビデオ通話68分込
となりました。
印象としては公式ページの持続時間が同じとされる他のiPadに比べやや減りが早い印象。持ち出して4G/5G環境などでガンガン使うとかなり減る印象。そこは先代のiPad mini第5世代でも感じていた部分ではあります。
バッテリー容量は19.3WhとiPad Airの28.6WhやiPad Pro 11"の28.65Whの2/3程度なので、画面以外での消費電力がほぼ変わらないとすると当然の結果かとは思います。
(2)0-100%フル充電にかかる時間
(容量19.3Wh/USB-C20Wの付属電源アダプタと付属ケーブル使用)
・電流計では8.35Vあたりで、9Vの規格なのでパワーデリバリー高速充電で充電がされていました。
30分:35%
60分:69%
90分:91%
110分:100%
なお30Wの電源アダプタでは15V出るようです。
iPhoneの機種によっては倍近くある容量ですが、2時間切りという速さを見せたのは実用的かと思いました。
(3)逆充電
・iPad mini(第6世代)のUSB-Cポートを使ってiPhoneなどの充電が可能です
・出力は5V1.5A程度なので7.5W位の出力程度。容量や持続時間を考えるとあくまでも緊急時に使うイメージです。
(3)電源ボタン「Touch ID」は非常にスムーズ
・顔認証と比べ、手を伸ばすという動作はあるもののとてもスムーズです。Face IDの場合は認証解除後に下からスワイプが必要ですが、Touch IDは指を当て続けるとホーム画面まで一気にいってくれます。
(4)ボリュームボタン
・今回iPad ProやAirとは違う縦向きで上部に配置となっています。
・縦置きの場合画面上のインジケーターと同じ方向になり直感的で使いやすいです
・横置きの場合上になったボタンが上げる、下になったボタンが下げるというのもわかりやすいです
(5)スピーカー
・今回は横向きに置いた時に左右ステレオになるような配置のため動画視聴などは明らかに迫力あるサウンドとなりました
(6)USB-Cポートのデータ読み込み速度
・ポートがLightningからUSB-Cポートになったことで大幅に速度が向上しています。
・4.96GB分の動画ファイルをSDカードやSSDから本体のストレージにコピーし計測しました。他のiPadと比べた結果は以下です。
撮影中に写真や動画をそこそこの大きさの画面で確認するのに転送速度は重要なので満足のいく結果となりました。
(7)Adobe LightroomのRAWデータからJPG書き出し
・4枚のRAWデータの写真をjpgに書き出し、処理時間を計測
結果は以下となりました
A15チップの性能向上によりA12ZチップのiPad Pro2020年モデルを上回ったのが印象的でした。M1チップのiPad Proには劣るものの、処理能力はかなり高いものとなっています。
この辺りはGeekbench5などの性能計測ベンチマークアプリとほぼ同じ序列となっています。
実力的には2018年のiPad Proのミニサイズ+α。「プロミニ」と呼んでもいいくらいです。
(8)画面サイズ7.9”→8.3”に拡大はどうだった?
<おおよその実測値>
第6世代:縦176.5mm 横116mm
第5世代:縦160mm 横119.5mm
・長辺は16.5mm長くなり、短辺は3.5mm短くなりました
縁の太さは持ちやすさも生んでおり筆者は気にならない点です。短辺の寸法減も個人的には気にならないレベルです。
・ホームページは縦の表示領域拡大
・16:9の動画は明らかに表示拡大
・映画も横合わせなので表示拡大
・漫画については縦合わせの表示になる場合があり1コマの幅が広くなるという結果になったりもした。(アプリやコンテンツによる)
・雑誌は横合わせのため表示幅が116mmと3.5mm狭くなる場合もある
※表示サイズはコンテンツが長辺短辺どちらに合わせるかによって変わるようですが、全般的には大きく表示できることが多いようです。アプリがまだこの機種に対応していないこともありますが過去の新機種では最終的に対応してくれていました。
・SplitViewはコピペなど限定的用途
・縦向きでYahooのデスクトップページなどは文字が’小さく見にくい。横向きがおすすめです。
(9)イラスト描画
・基本的にイラストを中心用途に持ってくる方は10.9”以上のiPad AirかiPad Proの方が向いています。
・「Clip Studio」で描いてみましたが描けないことはないものの、大きなストロークで描きたいセミプロやプロにはオススメしません。
・「Adobe Illustrator」も同様ですが、PC/Mac版で描いたデータを表示する場合明らかに第5世代より大きく表示されます。そういう意味では必要に迫られた場合の当てにはなります。小規模なプレゼンには使えないこともないです。
(10)手書きノート
・A5サイズより一回り小さいため、仕事の打ち合わせ手帳サイズです。筆者はモレスキンなどのサイズに慣れていたため違和感がないです。
(11)ハンディスキャン/背面カメラ
・フラッシュライトがついたことで第5世代と比べると薄暗い部屋でもしっかりと書類スキャンが可能になっています。展示会場やセミナー会場など薄暗いことが多いので便利です。
・写真撮影においては、第5世代:広角 7MP f/2.4 →第6世代:12MP f/1.8となり、手振れ被写体ブレによる失敗が減りました。おそらく絞りを下げてシャッタースピードがあげられるためと思われます。
(12)フロントカメラ
・センターフレームという被写体追尾機能が内蔵され12MPの画素数。ビデオ通話など便利ではあるものの超広角での12MPなので、広角相当にすると画素数が落ちて感じる。数少ない残念ポイントです。ただしiPad Proも2021年モデルから同じ仕様となっています。
・写真については光の良い場所ではA15チップの機械学習能力で発色良くなるが、光がやや弱目の場所ではザラつきと画素数の粗さが目立ってしまいます。これも残念ポイント。
<全体を通して>
用途にはよりますが、手軽さ気軽さとコンパクトなボディの機動力を重視するiPadユーザーには最高のiPadとなりました。どんな姿勢でも手持ちで重く感じずに使えるボディサイズは先代モデルと変わらない(どころかボディの長辺は小さくなった)ものでありつつ、画面サイズが長辺で拡大したため快適に見ることができるメディアは増えました。サイズ的にも手帳サイズなので現代のシステム手帳として持ち歩くと大活躍です。
また、主軸に持ってこない方がいいとは思うもののイラスト描画はいざという時にはできないこともないです。そのあたりiPad miniしか持って出なかった場合でもどうしても必要になったら使えそうなのが安心ポイントです。
自宅でも外出時でもiPhoneの出番を減らしてしまう魅力を備えたiPadとなっています。
個人的にお気に入りなのはカラー展開です。パープルがとてもいい色で紫がかったシルバーのような色なので色物にも関わらず変に目立ちません。
YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」では
より詳細なiPad miniの購入実機レビューの動画をあげています。ぜひこちら2本もご覧ください。
「コレ超満足!新型 iPad mini 第6世代購入!実機開封&1stレビュー・表示領域拡大、この秋の大本命なんじゃ?」
「プロミニか?新型iPad mini 6を3日間使ってわかった事・バッテリー持続時間やフル充電!USB-C転送速度!実務の処理能力など・詳細レビュー第二弾」